ファゴットの吹きかた

ファゴットの吹きかたとはなんぞや、と日々葛藤するブログです。

第29回門下発表会でした。次回はちょっとトクベツ。

こんにちは。春通り越して初夏みたいな気候が続きますね。

衣替えのタイミングがイマイチよく分かりません。

みなさまいかがお過ごしですか?

 

僕は近ごろ、新しい仕事の場を作るために少しずつ準備を進めています。

近いうちにお知らせできるんじゃないでしょうか。続報お待ちください。

 

さて先日、第29回となる門下発表会がありました。

 

驚異の打ち上げ参加率。それはまぁともかく、今回も変わらずハイレベルでした。

ハイレベルであること、レッスンを受けて演奏するんだから当然と言えば当然と思うかもしれませんが・・・

人も入れ替わるし調子の上振れ下振れもあるし、そもそも楽器の上達なんて砂漠をさ迷い歩くようなもの。

レッスンで道筋は示せても、必ず前進できるというものでもないですからね。

それでも僕は、それぞれの領域できっちりやることやってくる生徒たちを毎回誇らしく思っています。えっへん。

 

次回が第30回。以前の記事でもちょこっと書いたように、次回はしっかり演奏会として開催します。

チラシを作り集客も管理し、レッスン回数などの敷居も少し上げて格式を少し上げた開催となります。

これが好評になれば40回、50回と同じようなことをやる予定です。果たしてどうなるjかな。

チラシができ次第、きちんとこのブログでも告知を載せますので続報お待ちください。

 

というわけで出演者の公募は第31回以降となります。2024年11月、日付未定です。ご興味ある方は下記フォームまでどうぞ。

発表会参加・お問い合わせフォーム

 

さてここからは恒例の講評記事となります。

出演者やお客様以外には意味のない内容となりますこと、ご了承ください。

 

1.ファゴットソナタヘ短調/テレマン

色々と吹っ切り乗り越えた演奏ができていてホッとしました。リードの問題もだいぶ解決したのかな?会場が助けてくれた?だいぶいい感じでした。

リードとは関係なく、中音域(解放F~5度上のCくらいまで)の音程感がちょっと課題かもしれません。基本的に高めにきてしまっています。それには色んな要因があるけど、たぶん運指と奏法が合っていないことから来るものだと思います。ハーフホールやフリックで出す音は口先や息ではなくまずは運指から取ること。そこに息圧やほんの少しのアンブシェアで音程を取るようにしましょう。どうしても逆になってしまうと高いほうで落ち着いて耳も慣れて来てしまいます

1楽章はもう少しゆっくりでもよかったかも。踊れないテンポになってしまうとまずいけど、フレーズ繋ぐのが少し難しいテンポになってしまったかな。アゴーギグがもう少しつくだけでも違うかも。2楽章は音の濃淡がもっとあるとよかったかも。出す音抜く音の操作というか、そこらへんやっぱりバロックなので大事だったりします。通奏低音とどうアンサンブルしているか、を考えるといいでしょう。3楽章も通奏低音の運びを意識できるとよりよかったかも。どうしてもメロディだけ追ってしまいがちなので、自分で吹いてるソロに通奏低音パートを吹いて合わせてみる(逆もいいね)とかしてみるとよかったかもしれません。4楽章のテンポ感とっても良かったと思います、Vivace感とても出ていました。アゴーギグのつけかたも絶妙で聴いていてまったく飽きのこない演奏になっていたと思います。

全体的によくまとまり安定していて、それでも飽きのこない名演だったと思います。バロック音楽の経験値もう少し積めるともっと楽しくなると思うので引き続き楽しんでみて。

 

2.ファゴットソナタ/ヒンデミット

完成度と自由度の高い名演だったと思います。ポテンシャル発揮しましたね!細かい傷を減らすには、練習のときに目を閉じて本番想定で吹いてみる、という訓練をしてみること。そこで起きた傷は本番必ず起きるので注意深く練習してみると対策が取れます。やってみるといいかもしれません。

強弱のメリハリがついていたのは良かったと思います。ただディクレッシェンドのとき、弱奏に安定感がないのが気になりました。やっぱり小さい音って難しいので、ただ絞るだけだと音程はぜったいにどこかいくので、音程を両立できない強弱はいったん封印するつもりで演奏したほうがいいです。それについてはフォルテでも一緒かも。ハモらない音はいくら鳴らしてもいくら絞っても邪魔にしかならないんですよね・・・。意識しましょう。

懸念していたピアノとのアンサンブルはうまくいっていたと思います。ピアニストの腕前もありますが、よく聴けていたと思います。フレーズの受け渡しの時に気が使えるともっとよかったです。

全体的にはやりたいことがよく見える演奏で非常に素敵でした。小さくみえて大きな傷(=音程感)が改善できればもっとよかったし、そこを重点的に気にする人ももちろんいますので大事にしていって。

 

3.サラバンドとコルテージュ/ディティー

非常によくまとまったいい演奏だったと思います。以前演奏を聴いたときの粗削りなところはなくなり、また積極的かつ効果的に表現をすることができるようになったと思います。端的に言うとすごく上手くなりました!別人クラスです。

ハイトーンへの意識があるのである程度しょうがないとは思うのですが・・・ここまでいい演奏ができるのであれば弱奏時もっと色々仕掛けられるといいですね。もちろんきちんと強弱はあるのですが、弱奏となると色が急になくなってしまうのがもったいない。普段合奏でどのくらいで吹いてるか分かりませんが、繊細な音楽表現をもっと身につけると更に良くなると思いますので色々と試してみて。

後半のリズムもレッスンの時に比べるとだいぶ良くなりました。難しいリズムが多い曲ですが、今回くらい正確にやりつつ、さらに遊びも入れられるようになると更に面白くなるでしょう。ボザやらフランセやらタンスマンやら、今やると色々発見があるかもしれませんね。

あとはピアニストとのアンサンブルももう一歩レベルが上がるといいですね!ピッタリ合ってはいますが、「共演」にはもうちょっと足りてない感じ。いいアンサンブルって乗っかるだけじゃないんですよね。

ハイFの敗因は気負いです。いい音でバシーンと決めようとすると出ないので、そこだけスッと冷静になるとうまくいきますのでリベンジする機会があればぜひ試してみて。

 

4.ムーンライト伝説

我ながら三重奏としてはかなり効果的なアレンジだと思うんだけど、そのぶん個々の技術によるところが大きく、難しくも感じたと思いますがファゴットアンサンブルって今回みたいに吹ければ可能性無限大だなーと思うんですがどうでしょうか。

楽器の鳴り方にかなり差がある3人なんだけど、そこは仲も良く合奏いっしょにやってるだけあって、いい意味で気になりませんでした。バランスよく聴こえてました。

最後のオクターブ下ソロ、聴いたら分かると思うけど出だしがイマイチなのよね。吹いてる方はたぶん気にしてないんだけど、聴けば一発でわかるはず。いわゆるソロ回しのコツは、出だしできっちり聞いている人の視線を自分に向けること。アウフタクトで優しい発音しよう、なんて思うと今回みたいになってしまいます(クラシックではそれでもいい事の方もあるけど)いい学びになったんじゃないでしょうか。

惜しかったのは、いわゆるキメどころがことごとく誰かに傷があること・・・。力むことと鳴らしにいくことは違う、というかもしかしたら全く逆のことなので、気持ちや感情ではなく技術でキメにいけるプレイヤーに育ってください。

 

5.三重奏/ヴィヴァルディ

久しぶりのアンサンブル参戦。お2人の拘りが本番でたくさん感じられるステージで、僕も楽しく演奏させてもらいました。1楽章はもう少し疾走感があればよかったかもしれません。どのくらい運ぶか僕も悩みながら演奏はしていましたが・・・。1楽章と3楽章にもっとテンポ的にも雰囲気的にも差が出せればよりよかったと思います。

フルートはもっとわがままでいいシーンが多く、オーボエはもっと歯切れよく鋭くていいシーンが多かったです。が、それも個性かと言われればそこまで。そのくらいこの手の編成は好きにやっていいんじゃないかなーと思います。

名曲、ハイドンのロンドントリオなんかもありますし、レパートリー増やしてもいいかもしれませんね!

 

6.ソナタ/グリンカ

うーん、意外と難しいですねこの曲は。絶対に独りよがりになってはいけないのですが、なかなかに・・・。吹くだけで気持ちいい曲ですから、そこでいかに理性的に聞き手のために演奏できるか、なんだと思います。技術的に難しい箇所なんてほんの数か所ですからね。

ピアノに埋もれがちの曲なのですがそこは問題なく、いい音が会場に響いていたと思います。また以前に比べて音程の改善が見られます。割と吹きやすい調であることもあるかもしれませんが。

和声をもっと感じるといいのかもしれません。緊張がどこにあって、解決がどこにあるのか。いまの和音はドミナントなのかトニックなのか。シンプルですが、それだけ頭に入るだけでずいぶん印象の違う演奏になったかもしれません。

ピアノとのアンサンブルはずいぶん意識できていました。しかし意識しすぎて少し後手に回ることが多かったようにも思います。聴いて吹く、のではなく、自分の思うタイミングを提示して結果として出る音が合う、という状態がアンサンブルです。自身のソルフェージュ(イメージとも言える)をいい意味でもっと信用して演奏するとうまくアンサンブルできるかもしれません。

もっといい意識でこの曲にのぞんでほしかったなぁ、と先生は思います。僕はこの曲大好きなのだけど、どうなんでしょうか。

 

7.2つのファゴットのための協奏曲1楽章/ヴァンハル

夫婦共演いいですね!いい意味で仲良く演奏できていたと思います。演奏においては殴り合いもいいもので、いろんな夫婦関係が垣間見えた演奏でとっても楽しかったです。

1stに関しては基礎的な問題はけっこうありそうなのでじっくり見てあげる必要はありそうです。特にアンブシェアと指遣いに関して、ちょっと色々ありそう。それはそれとしてしばらく演奏聴いてなかったけどよく練習してきたんだなと思います。いわゆる努力のできる天才型だと思いますので場数と経験を重ねていけばするするとうまくなっていくと思いますのでまた色々聴かせにきてくださいね。

2ndはレッスンで言ったように寄り添うだけがアンサンブルではないので、今回みたいに色々仕掛ける事もしてみましょう。パート振りとっても良かったと思います。お2人にとっていい演奏キャリアになったことでしょう。

2人共通で言えるのは、もう少しオケ(ピアノ)への意識があってもよかったかもしれません。シンプルな伴奏ではありますが2人で演奏しきれていない和声を担っているのでそこへの意識があればもう少し色彩豊かな演奏になったと思いますので次回また意識してみて。古典派の曲なら全部そうだと思います。

 

8.ファゴットソナタ/ヒンデミット

非常に取り回しのいいセッティング、という印象でした。非常に安定していたと思います。やはりセッティングは大事。特にこの手の繊細な表現をもとめられる曲だとなおさらです。

音程は平均点が大事、だと思うので、非常に音程のいい演奏だったと思います。逆に言うとキメどころはもう少しこだわってほしい気もしました。おおよそいい音程です。これは素晴らしいことです。また、ここまで取り回しがいいリードなら、もう少し強弱は攻めてよかった気もします。バランス難しいですね。

2楽章冒頭のブレスはうまく機能していたように聴こえます。色んな意見ありますが、最後に決めるのはご自身なので、これからもいいと思ったものを選んでいくといいと思います。

2周目以降ということもあって落ち着いたいい演奏ができていたと思います。重ねてになりますが、逆に言うともう少し攻めた場所は欲しかった、かなぁ・・・。フレーズ感も程よくあるのですが、深いこだわりは見えなかったようにも感じました。これも一つの「上手い」の形だとは思います。

次回は攻めた上で安定した演奏、期待しております。

 

9.ファゴット協奏曲2.3楽章/ウェーバー

ロマンスは技術と計算で作れる。という感じの演奏でした。褒めてます。細かく気になるところはありますが2楽章とってもよかったです。ピアノの音が入るとパッと色が出始めるのだとしたら、やっぱりファゴット吹きのサガですね。素晴らしいことだと思います。

指摘があるとすれば、とにかくフレーズが短い。フレーズをおさめる場所以外はぜんぶ繋ぎに行く、くらいでようやく普通に聴こえてくると思いますので、長いフレージングは意識できるようになりましょう。はいどうぞ、はいどうぞ、ってなぐあいに聞こえてしまいます。あとは細かい音程感でしょうか。高い音程に耳が慣れてしまわないように。音程が上ずっているけどいい音色が鳴っている、なんてことは発音体の構造上絶対にないです。

3楽章も軽妙、という日本語がぴったりの演奏でした。とってもいいイメージを持って練習できていたんじゃないかな。多少のタンギングもつれは気にならないくらいスピード感がありました。テクニックは元々あったけど、ひとかわ剥けた印象がありますが自分でどうでしょうか。こーいう演奏するためにそのテクニックはあるんだけど、理解できるでしょうか。

 

10.レチタティーボアレグロ/ギャロン

コスパ良し、を感じさせるいい演奏でした。この曲のいい演奏って難しいところを難しく聴こえさせないんですよね。まさにそういった演奏ができていました。低音域と中音域の響きがリードなのか会場なのかたまたまなのか分かりませんが非常に良く、ピアノとよく合っていました。ただLowCはどうあがいても音程上がるので、いつでも気を付けて。

アレグロ中間部の歌がとってもよかった。フレーズの作り方が本当に上手くなったなぁ。逆に言うとはじめてレッスンした頃から言い続けてることだからここまで時間かかるものなんだなぁ、と指導者としてしみじみ思います。細かいところの精度はもう少し丁寧に練習できたな、と思うけど、それはたぶん自分でも気付いているんでしょうね。

あんまり講評で言うことないかも。幅狭く速いビブラートが響きを阻害することがあるのはやっぱり悪癖だから多用しないように気を付けて。

 

11.ファゴットソナタ/レントヘン

気迫とこだわりを感じる演奏でした。会場と楽器の響きの相性なのか、かなり直で音が聴こえてくる印象でした。シーンによって善し悪しですが、そこら辺もコントロールできるとなおよいですね。いわゆるバランス感覚、というやつ。空間をどう響かせるか、が木管楽器を演奏する上で一番大事なセンスなのかも。磨いていきましょう。

音程が良かった。「音程が良い」ってやっぱりピアノと心地よく響く音程なんだな、と聴いていて再認識しました。今回の音程感覚を大事にしてほしい。合奏いくとまた鈍ると思うので、失わないように。

音程の話に近いけど、同じようなフレーズを色んな調とテンポで、ということがおおいこの曲において、シーンの切り替えがちゃんと伝わってきたのも素晴らしいと思いました。飽きずにきっちり音を頭に入れてきた成果だと思います。それは音程が良いことがもちろん条件なのだけど。それ込みで素晴らしいですね!

全体通してですが、すごくいい集中力で演奏できていたと思います。緊張してたとは思うけど、集中ってたぶん緊張の中にしか生まれないものだから今回みたいにいつも演奏できるといいですね!

第28回門下発表会でした。講評と次回のことと、大事な告知があります。

こんにちは。秋すっ飛ばして冬来ましたね。1個前の記事は真夏だったのに不思議ですね。

何度も言ってますがいくつか書きかけの記事はあるので、僕がその気になるのを末永くお待ちください・・・。

 

さて先日、第28回の門下発表会が開催されました。

 

今回はソロ12人、アンサンブル2組の参加でした。

とにかくハイレベルな会でした。元々うまい子たちもそうですが、レッスンに来る回数が多い子が増えてきた、というのも理由になってくるでしょうか。

1回のレッスンで出演する子もいますしそれでいいとは思っていますが、やはり2回3回4回と重ねていくうちに本人の理解度も上がり、演奏の質も上がっていくのは当然のことなのでしょう。

 

この回は「上達」を目的とした発表会です。1人ないし少人数で演奏する場を作り、それに向けて練習をしレッスンを受けて披露すれば必ず技術的向上が見られる、というのがコンセプト。なので続けていけばいくほど平均レベルの向上は当然と言えば当然、でしょうか。嬉しいことです。

 

次回も決まっています。ピアノ伴奏つきのファゴットソロ、もしくはアンサンブル(ファゴットを含まなくても可)でのエントリーお待ちしております。下記概要です。

 

春のひとときコンサート(第29回とのむら門下発表会)

2024年3月23日(土)お昼以降開演、夜終演

立川サロンスタジオFIX(各線立川駅より徒歩3分)

参加費(会場代、伴奏者謝礼、レッスン代1回分込み)

ファゴットソロ 社会人15000円、学生10000円

アンサンブル ひとり6000円(編成によって多少の変動あり)

エントリーは直接ご連絡頂くか、下記フォームまで。

発表会参加・お問い合わせフォーム

 

これが大事な告知。ほとんどまだ何も決まっていませんが・・・

次々回の発表会も決まっています。ただし次々回は第30回を記念として、いつもと違ったスタイルでの開催を計画しています。

いつものような公募は行いませんので、次々回以降の参加を考えている方はその次、来年11月以降のお知らせをお待ちください。次々回への参加はこちらからお声掛けさせて頂いています。

第30回となる次々回開催は、いつものような発表会形式ではなく演奏会形式を取り、入場無料ではありますがチラシや(電子)チケットを作り集客をするつもりです。このブログや各種SNSでももちろんお知らせしますので、気になる方はぜひ聴きに来て頂ければ幸いです。

日付は2024年7月28日(日)、午前中リハーサル、午後以降本番予定です。会場は

国立オリンピック記念青少年総合センター カルチャー棟 小ホールを予定しています。

きちんと告知しますので、続報をお待ちください。

 

 

さてここからは、第28回参加者向けの講評記事となります。関係者以外の方は次の記事をご期待ください。いちおう書き進めてはいるのです・・・・

 

1.演奏会用独奏曲/ピエルネ

初参加者は一番最初、と決めているための出演順でした。じっくり準備を進めただけあって非常に完成度の高い演奏となりました。本番の演奏中、非常によく集中できている印象で、聴いている方も引き込まれている人が多かったように思います。

流れやフレーズを作るのがうまくなったので、今回の経験はオケ中でソロや旋律を吹くときに活きるのではないでしょうか。フレーズに到達点を作り、そこに向けての流れと到達した後の流れを考える。これだけなのですが、それがなかなか難しいですね。今回は非常によく表現できていました。

改善点なんて挙げることもないのですが・・・強いていえば表現に関して、「やっているつもり」の点が多いこと。見ていれば何をしたいのかはよく分かりますが、音に現れていないことも多々ありました。やはり楽器の音は物理現象。具体的な変化を作ることを意識づけていきいましょう。特にフォルテやクレッシェンドを作るとき、息を入れるだけにならないよう、しっかりリードが振動しそれがボーカル、楽器に伝わって音の変化になっていく感覚をもって練習しましょう。

小さいことだけど長めの休符の時、はやくリードくわえると聞いている方も「あれ?」となるのでやめた方がいいかな。緊張していて間が持たない気持ちはわかるのですが・・・

次回以降の参加も楽しみにしていますね!

 

2.ファゴット小協奏曲/ダビッド

レッスンの最後の最後までアーティキュレーションの話になってしまったこと、申し訳なくは思ってます、がしっかり伝わった、と僕は思っていますがどうだったかな。演奏とは再現であること。再現とは楽譜情報の引き出しであること。それでも人や場所が違えば出てくるのが「個性」であること。理解してくれたら嬉しいです。

表現への欲求はいつも通り素晴らしく、旋律を美しく歌うことができていました。音量などの変化も素晴らしいのですが、譜面を横方向に見てしまうクセがついてきたようで(楽譜通り、に僕がかなり言及したせいだとは思うのですが)ピアノとのアンサンブルはややイマイチでした。タイミングはあっているけど、和音の進行への意識付けがなかったこと、すこし残念でした。

やっぱり必要なのは客観性。自分の演奏がどう聴こえているか、同時に聴く側に回れないのは演奏者が抱える一生のジレンマですが・・・想像することはできます。録音をとってみるのもいいでしょう。君の考えるちょっとしたフレーズのこだわりとか、僕はとっても素敵だと思うけど、聴いている人はもっと大きな問題を「惜しいな」と思って聴いています。そこに気付くことができれば・・・。

演奏の技術は大したものです。技術はいくらあってもいいですが、何のための技術なのか、よく考えて練習しましょう。

 

3.ファゴット大協奏曲より第2.3楽章/フンメル

どこまでいっても大曲。細かいフレーズのことにかなり言及してきましたが、僕の言ったことをよく噛み砕いて理解してくださったのが演奏を聴いていてよくわかりました。「僕の言う通り吹きなさい」なんて一生誰にも言うつもりないけど、伝わっているのがわかると嬉しいものです。僕はかなり細かく言いましたが、「言う通り」ではなくご自身の頭で考えて演奏しているのが伝わってきて、とってもいい2楽章だったと思います。このレベルでこの曲の2楽章が吹ける人、そうはいないでしょう・・・!

3楽章、もう本当にこれはどうしようもないかもしれませんが疾走感がもっと欲しかった。もちろんテンポを上げようということではなく、ハツラツとした感じといいますか、ちょっと元気がなく優しい印象で終始いってしまったのが勿体なかったでしょうか。技術的には言うこと何もないです。よく練習してあるし見事な超絶技巧でございました。フレーズの取り方は2楽章同様とってもよかったのですが・・・。逆に疾走感への意識があればもっとテンポゆっくりでも良かったくらい。古典派の曲はそこが本当に難しいですね、ロッシーニしかりモーツァルトしかり。

それにしてもフンメルを吹き切れたこと、本当に凄いことです。自分への自信にしていってくださいね。

 

4.5つの小品/イベール

ほんと、これぞトリオダンシュ、と言える演奏だったと思います。レッスンの時も話したけど、トリオダンシュって「フルートとホルン見つからないからこの3人で」みたいな気持ちでやるものではないですね。この3人で(楽器で)遊ぼう、くらいの気持ちが一番。作品への愛で取り組んでもいいですね、それくらい魅力的な作品がたくさんありますから。

レッスンでかなり言及したそれぞれのバランスや個人個人のダイナミクスについては非常によく考えられていました。楽譜情報の違いもそうですが、楽器ごとの差も考えて今回のように演奏できると違う楽器のアンサンブルは面白みが増しますね。また声部の違う楽器3本なので本来あまり気にならないはずの音程が、今回けっこう気になりました。チューナーで真ん中を取る、というより楽器が美しく響く音程感、それぞれ探ってみるといいかもしれません。

1楽章はテンポ感、というかスピード感がもっとあって良かったかな?丁寧ではあったけど少し退屈に感じてしまうテンポ感かも。他楽章との対比もあるしオープニングだし、飛ばしていってもよかったかも。2.3楽章は箇所箇所でいい攻め具合が聴けて愉快でした。地味だけど個人技もそれぞれ光っていました。4楽章はアンサンブルが丁寧な分、積極性に欠けてしまう場所がちょこちょこ。テンポの変化があるあたりが特に・・・。スタミナ問題がなんとかなっていたのでそれだけでも及第点ではあるのですが。4楽章→5楽章への切り替えが非常によかったと思います。テンポ感は今のまま、シンプルな旋律ラインを彩る要素がもっと色々見え隠れするとよかった。隠れるのは3人ともうまいのだけど・・・

オーボエは音量や音色の操作が自由自在なのが本当に素晴らしいのですが、自由自在である、ということはちょっと間違えれば逸脱してしまう、ということ。いったん少し不自由(=ダイナミクスや音程の変化が少ない)なセッティングを試し、今と同じことをしてみる、という工夫を試してみてもいいかも。

クラリネットは間を受け持つのは達人級でそれはそれで大事にしてほしい技術ですが、やっぱり木管アンサンブルは1人1人がスターであってほしい。オーボエファゴットを従えてクラリネットが主役に、というときにどうしても負けてしまうのが惜しかった。まずは主張し慣れるところから。「やりすぎ」って怒られるのを心の奥底で喜べるような奏者に。

ファゴットはアンサンブルで聴くとここ数年での上達を本当に感じました。見劣りしないのは当然として、なにかと忙しい曲ですがいろいろな役割をいい具合にこなせていました。アーティキュレーションの差をもっと音楽に活かせるようになるとより魅力的な演奏ができるようになるでしょう。例えば短い音も鋭いのかコンパクトなのかで違ってくるし、レガートの旋律はいい意味で機械的に取っていくのか歌いながら取るのかでやっぱり違ってきます。色々試して遊んでみるといいですよ。

非常にいい3人だと思います。やってもやっても面白いのがトリオダンシュ。またの参加をお待ちしています~!

 

5.無伴奏パルティータ/J.S.バッハ

今回これ吹きました。丁寧にコンパクトに、がコンセプト。どうだったかな。

 

 

6.狂詩曲/オズボーン

なめるな危険オズボーン、ってところですか。安定感と再現性の高さはさすがの一言。何よりキツいところをコンパクトにまとめて崩壊しないスタミナとリスク配分がお見事でした。この曲が吹ける用のリード、ってあると思うんだけどその準備ができればもっと違ったのかな・・・。

とは言えレッスンで言った通り、死ぬほど指定の細かいこの曲、短期間でよくすべての要素を拾ってきたな、とも思います。ある種、この曲は要素を拾いつくして傷を減らしてスタミナ配分するだけの曲だとも思うから、その点は完璧に近かったと思います。この曲知らない人にこの曲の良さは伝わっても難しさってなかなか伝わらない気がする・・・。

改善点があるとすればダイナミクス、特に小さい方がもっと聴きたかった。ピアニッシモ、というより細くて消え入りそうな音、みたいなものがほとんど聴けなかったのでそこは残念。この曲のピアニッシモはその手の音が欲しいよね。難しいことは重々承知していますけれど。

ある意味で無伴奏の面白いところが詰まった曲だったと思います。楽しめていれば何より!アーノルドだのなんだの、バッハ以外の無伴奏いろいろあるので探してみて、懲りずにまたやってみてくださいね。

7.ファゴット協奏曲第1楽章/ウェーバー

いい意味で無駄を美しく省いた非常に練度の高いウェーバーだった、と思います。雑に済ませてしまっていたテクニックを丁寧にやるとここまで純度の高い連符が並ぶんですね。自分でも録音で確認してみてください。ウェーバーにおいてみんなが取り組む、技術的な指標は完全にクリアしていると思います。素晴らしいことです。

また少し気になっていた音程もだいぶ改善されています。フリックだのハーフだのを中心とした細かいテクニックの改善に由来するものだと思います。地味だけどとっても大事なことなので抜け落ちてしまわないように。←これが一番難しかったりします

今回、非常にオーソドックスなスタイルで演奏できていたと思います。星の数ほど音源や演奏のあるこの曲、実は型破りなものがたくさん存在します。いま色々聴いてみると発見が多いかもしれません。「あれもこれもやればよかった」とまで思えれば今回の演奏がうまくいった証拠です。

それからピアノとのアンサンブルが非常にお上手でした。普段からピアノの音を想像して演奏いていなかったらこうはならないと思うので、この意識は他の曲でも持っていてください。オケや室内楽でも同様です。

 

8.プルミエソロ/ブルドー

冒頭、めちゃくちゃ良かったと思います。準備やコンディションに不足があっても、この曲の冒頭があそこまで美しく吹けることはこだわりを持っていい練習ができていた証拠です。まず誇りましょう!僕も鼻が高いですこれは。

テクニカルについて僕がここであれこれ言う必要はないと思います。最後のレッスンで言ったような、地味だけど確実に根付いていく練習を今後は心がけていきましょう。それでも動かないときは動かない。身体や脳、心のリフレッシュをするだけで急に動くようになる、なんてこともあります。練習量でねじ伏せる、みたいな時期はもう過ぎ去ったのかもしれないね。量ではなく質。何より本番時期を見据えてじっくり積み重ねていくこと。

楽器が「上手い」ということは、大好きだったり大尊敬してる仲間にできる唯一の恩返し、と僕は考えています。自分が「上手い」ことで仲間を幸せにできること、ってこれ以上ない喜びなのよ。だからそのために「テクニックを積み上げる」質のいい時間は絶対に必要。でもそれと同じくらい、今回みたいな冒頭が吹けるちからも「上手い」演奏には必要不可欠なものだと僕は思います。今後に期待しましょう!

 

9.ファゴット協奏曲イ短調第1楽章/ヴィヴァルディ

派手さが売りのこの曲、君はどうなるか、と思っていたけど、ちゃんと派手に演奏できていた、と思います。音がデカいとか小さいとか指や舌が動く、ということより「派手さを演出する」ということがどれだけ難しいか。今回、そこにこだわりの見えるいい演奏だったと思います。

「別に難しくも別段早くもないけど積み重なっていて難しい」タイプの曲。本番はなんとか間に合ったけど、この手の曲をサッと攻略できるようなることが、激ムズ曲を時間かけて演奏できるようになることよりも大事なことだと僕は考えています。この曲の難しいところくらいの難易度の難所(変な日本語だな)がじっさい合奏なんかで一番多いからね。サッと攻略してほしかった理由は他にもあるので後述。

音の濃淡が良く表現できていたので、あとはその濃淡のままフレーズ(=到達点)がもっと見えると良かった。ソリストが忙しいことをしている間も和声は動いているし、そこに意識を向ける余裕がなかったのもちょっと勿体なかった。それからヴィヴァルディの協奏曲、曲の終わりは通奏低音吹いた方がいいですね、これは発見でした。

1楽章の攻略に時間がかかりすぎてしまった問題点として、やっぱりヴィヴァルディの協奏曲は全楽章セットで聴きたいね・・・!当然それ前提の曲構成になっているし、出来がよかったぶん、終わってしまうのが惜しかったです。そのうち2.3楽章に挑戦してもいいけど、ホ短調やら何やら他のものに挑戦するときはぜひ全楽章を。要領よく譜読みができる=上手い人、とも言えるものね。

 

10.ソナタ第3番より1.2楽章/ヴィヴァルディ

まず全体として、流れがスムーズで非常に良かったと思います。テンポ的にも和声感的にも通奏低音にうまく乗れているので、聴いていて心地のいい演奏でした。技術的にはやっぱり音程が下から過ぎるのがね・・・いっそ下のまま取っていればいいんだけど持ち上げちゃう分、音色のイメージとして暗く聴こえてしまうのが勿体ない。ちょっと明るすぎるかな?くらいのリードがあっているのかも。

1楽章のテンポ感、僕はすごく好きなんだけど、3拍子がもっと見えると良かった。前述の通り流れがいいのであまり気にならないんだけど、拍子が見えればメリハリも効いてくるしフレーズも輪郭がハッキリしてきたはず。この辺はもう少しじっくりレッスンで見てあげられればよかったのかもしれません。2楽章も同様、4拍子の表現が甘いところが多く、ほとんど2拍子に聴こえてしまうのが惜しい。4拍子って基本なようで表現するのが非常に難しくて、シンプルなつくりであるバロック時代の作品は特に気を付けて演奏しないとどこに強拍がきているか分からなくなってしまうので注意が必要です。

繰り返し後の変化をきっちり楽しんでいる演奏なのも非常に好印象でした。精度がもっと高い方がいいのは確かですが、"遊んでいる感"が出ていました。しかし遊んでいる感はもっとあったほうが良くて、やり方としてはアーティキュレーションを少し誇張してみる、なんかが今回に関しては良かったかも。時間があったらおさらいしてみて。

 

11.ファゴットソナタヘ長調/ドゥビエンヌ

精度の高い演奏でした。特に素敵だなと思ったのが長調の表現。ちょっとしたスタカートの跳ね方とかスラーの切り方とか音程感とかで表現されているように聴こえました。短調はみんなこだわるのだけど長調がうまい子はなかなかいません。また全体としていい意味でコンパクトな表現幅だったのも良かったです。室内楽ですしフレンチバロックということで、あまり盛大な音楽にはならないので今回くらいの幅感が聴いていて非常に小気味よかったです。狙ってコンパクトに演奏していたのであれば大正解です。狙ってなかったのであれば・・・作品によりますね。またそれはレッスンで。

技術的にはスタカートの速いタンギングがとても上手かったと思います。変にテンポを上げてしまわなかったことも幸いしていい表現に落ち着いていました。

合わせも少なく当日もいきなりなので仕方ないと言えば仕方ないのですが・・・自分で気付いているとは思うけど、通奏低音への意識が抜けて練習してしまっている箇所は非常に勿体なかったですね(2楽章の冒頭はまさにその結果でしょう)いつだって共演者がそこにいる意識を。これは受け売りですが、普段の練習環境を空間ごと切り取って本番会場に持っていくイメージを持つといいです。そのつもりでいると普段の練習から頭の中にオケ(ピアノ)が鳴ってないとうまくいかないからね。

教え子の演奏聴いて自分も演奏したくなる、という数年に1回ある現象が僕にはあるのだけど、今回それでした。この曲、いいですね。僕もどこかでやります。

 

12.ファゴット協奏曲1楽章/シュターミッツ

ある種、たくさんの縛りがあるような曲に感じたと思います。本来はすごく自由でハツラツとした曲なのでしょうが・・・とにかく演奏の様式を分かりやすく学べる、ということで、僕としても不本意なのですがこの曲に関してはそんなレッスンをするようにしています。

しかし性格なのか、様式そのものを楽しんでいる印象が本番はあり、縛りを感じさせない良い演奏ができていたと思います。この曲で得た学びはほぼすべての曲に使える要素なのでぜひ今手近にある譜面から活かして練習してみてください。

縛りにしばったレッスンをしたので仕方のないことですが・・・最初から最後まで音色的な変化がなかったのは少し残念でした。フォルテなのかピアノなのか、エスプレッシーヴォなのかドルチェなのか、レガートなのかレジェーロなのか。はっきり差をつけて演奏しようとすればおのずと音色(発音、音のディレクション、処理の仕方など)は変わっていくはずなので、その手の自発的な工夫が欲しかったなと思うところです。レッスンで触れられたのが強弱くらいだったのもちょっともったいなかったかなぁ・・・

とはいえ、地味難しいこの曲を高い精度で演奏できていたと思います。トリルへの苦手意識もだいぶ薄れたでしょうから、今度はウェーバーかダビッドか、ってところでしょうか。

 

13.演奏会用独奏曲/ピエルネ

フランスの風を感じる演奏でした。レッスンでも言ったけどあくまで純日本人の僕たちには「フランス風」が限界なのかもしれませんが・・・いやそれでも、確かに今回のピエルネは良かったと思います。MVPと言ってもいい。今回の演奏は、かつて僕があまり好きじゃなかったピエルネではなく、僕が大好きになったピエルネだったと思います。

表現過多に気を付けつつも、狙ったであろう表現幅がきちんと聴く側にも伝わっていました。いい想像力とバランス感覚だと思います。またピアノとのアンサンブルも精度が高く、ピアニストがいい顔して弾いてくださっていました。どこまでいっても二重奏、なんだよね。

しかしやっぱり難しいのは8分6拍子。レッスン時よりはだいぶ美しく取れるようになっていましたが、時折2の倍数がチラついてしまう・・・。やはり一朝一夕にはいきませんので、次またこの拍子に出会ったら今回のような意識をしてみて。

細かい傷はちっとも気にならない演奏でした。自分で気になるなら気を付けてみてほしいのは、ほとんどの傷が急いだブレス直後であるということ。ブレスの前後は自分でも理解できないようなミスが多発するので、普段の練習から警戒しておくこと。備えておけばだいぶ減ってきます。お試しください。

 

14.三重奏曲/プーランク

まさに満を持して、でしたね。トリを飾るにふさわしい演奏だったと思います。曲の魅力とピアニストの地力によるところも大きいとは言えますが・・・

僕が常々言っている「アンサンブルとはけっきょく個人技の集合体」であることをよく理解しているように見えました。それぞれが自分の頭できっちり考えて演奏し、リハーサルはそれのすり合わせ作業であるということ。すり合わせるだけで、別に考えを変える必要があるかは個人の判断に委ねられる、というのも生演奏のいいところです。3人がそれぞれ、自分の思うプーランクを演奏できていたと思います。細かい傷はあっても、あと10回リハーサルをしてもこれ以上の演奏にはならないです(良くも悪くも、後述します)

まずオーボエファゴットも、シンプルに以前と比べて楽器が上手くなりました。今回の演奏において胸を張っていい出来だったと思います。ピアノは抜群だったので何も言うことはないですが・・・とにかくピアニスト特有の「アンサンブルモード」のオンオフが切り替えられるようになるともっといいですね。下等な管楽器ども、ひれ伏せ!みたいな箇所がもっと何か所もあっても良かった。そこが三重奏のいいところで、二重奏だと弦や管は完全に力負けしてしまいますが三重奏だと意外といい勝負ができたりするし、そこが魅力だったりもします。もっと楽器の王様であってよかったと思います。

オーボエは「優等生」も「ヤンチャ」のどちらもこなせる、抜群に表現力豊かな演奏だったと思います。そこに「ひょうきんもの」や「みんなの憧れる超絶美少女」なんてキャラクターも、追加してみませんか。いつだって主役級であってほしい楽器、まだまだ表情の引き出しはあっていいものです。

ファゴットはとにかく「自分の頭で考えて吹く」がよく出来ていました。当たり前のことに思うかもしれないけど、すごく上手くてもこれができない人は多いので自分の長所だと思ってください。発音や表情の変化も豊かでピアノやオーボエに決して色彩感で負けていなかったです。力負け?そりゃしますよ。していいです。色味や響きで勝負しましょう。以前個人レッスンで言及しまくっていた細かいテクニック(運指とか息の入れ方とか)はだいぶ改善しましたが、もっとこだわれるはず。今回すごく丁寧に練習したと思うので、この経験を活かしつつ、テクニカルにもっとこだわっていきましょう。

 

 

第27回門下発表会でした。講評と次回のこと

こんにちは!やはり年3回更新のブログとなっています。災害的に暑い日が続いていますがいかがお過ごしですか?

僕は最近は色々な出会いと経験により、演奏に対しての精神的な向き合い方が変わってきています。精神的なところ、ってあんまり気にしたことないんだけど変わるものですね。こうご期待(?)

 

それから最近、YouTubeでの活動を再開(?)しました。「ふぁごまみれ」という団体・チャンネル名で動画投稿をしています。よかったらチェックしてみてくださいね↓

ふぁごまみれ - YouTube

 

さて先日、第27回となる門下発表会が開催されました。

 


決して広い会場ではないのですが、ファゴットにとって心地いい響きに加えてピアノの音もよく、みんなのびのび演奏できていました。今回はアンサンブルのエントリーも数団体あり、それぞれ精度の高い演奏を聴かせてくれました。

ところで今回で第27回。次回は11月なので28回。30回という節目が見えてきました。来年7月開催予定の第30回の発表会は、ちょっとだけ趣向を変えたイベントにしようと考えています。近いうちに各種SNSでお知らせしますね。まずは次回のことから。

 

秋のひとときコンサート(第28回とのむら門下発表会)

2023年11月18日(土)午後開演(19時すぎ終演予定)

立川サロンスタジオFIX(JR立川駅より徒歩3分)

参加費(会場代、ピアニスト謝礼、レッスン代1回分など込み)

ファゴットソロ(社会人)15000円

ファゴットソロ(学生)10000円

アンサンブル参加 おひとり6000円(編成により多少の上限あり)

 

とにかく「上達」がテーマの発表会です。ファゴットを吹いている方もしくはアンサンブル団体(ファゴットを含まなくてもOKです)なら、僕のレッスンを1回以上受ければどなたでも出演できます。お問い合わせ・出演申し込みは下記フォームからどうぞ。

発表会参加・お問い合わせフォーム

 

さてここからは第27回発表会の講評記事となります。

出演者や聴いていた方以外には意味のない内容になりますことご理解ください。

 

 

1.5つの小品より/ワイセンボーン

初出場、どうだったかな。見てる限りはすごく落ち着いて見えました。技術的にかなり色々詰め込んでいるので考えることは多かったと思うけど、発音、息の取り方や運指が正しく定着した演奏ができていたと思います。特にスタカートは理想的な奏法ができていると思います。あとは今の奏法を定着させながら、強弱を含めた表現力が増すといいですね。

あとは発表会とはいえ、何分間か人に自分の演奏を聴いてもらう場なのだから、礼の時は(演技でいいから)笑顔をつくること。ステージの上では「音楽家」の演技をしましょう。

まだまだこれからだと思うから、色んな人の演奏を聴いて得た刺激を忘れないように。

 

2.ファゴットソナタ/ヒンデミット

どんな音でこの名曲を奏でたいか、という意思が伝わってくる演奏でした。抑揚の付け方なんかとっても理想的で、またいつかに比べて音程も安定してきたように思えます。こだわりを感じる演奏でした。

その「こだわり」の中にピアニストとのアンサンブルが含まれていない(ように聴こえた)のが非常に残念でした。ソナタ室内楽であり二重奏であるので、自分の音とピアノの音がどう響くか、が演奏結果ですので、そこ含めてこだわれるとよかったですね。また楽器の傾向でしょうが、響きが多いのはいいのですがちょっと音色が一辺倒で、明るい音が多すぎるようにも思えました。暗い音がすべてではありませんが、曲が曲ですからね・・・。そういった意味ではマーチは雰囲気に合っていましたので、他をコントロールできるといいですね。

個人的には、セッティングは暗めに、明るいところは技術で変化をつける、方が効果的に思えますので、少し意識づけしてみてください。

 

3.ファゴットソナタ/ケックラン

あんまりほめ過ぎても良くないけど、このクオリティでケックランが吹ける人はそういないと思います。ピアニストとのアンサンブルも絶妙で、この曲の難しさが難しく聴こえない演奏でした。大変すばらしかったと思います。

曲想の変化はよく表現できていました。拍子の変化が目まぐるしい曲なので、そこを活かすともっと色が出たはずなので考えてみるといいですね。それから、いわゆる「音色の変化」は乏しかったです。後半やハイトーンを気持ちよく吹けるリードで1~2楽章を技術て吹く、という印象でしたが逆だともっと良かったかな?技術で楽器を鳴らし、薄いところはリードの適正で勝負。そうすればもっと変化を作る余裕ができたかも。

そのくらいかな。今回の演奏は誇っていいと思います。

 

4.ゲスト演奏

先ほども書きましたが、さいきん「ふぁごまみれ」という団体名で、鈴木多恵子さん、泉田章子さんとアンサンブル活動をしています。主にYouTubeでの活動を考えていますが、宣伝も兼ねて遊びにきてもらって2曲ほど演奏しました。チャンネルこちら↓

ふぁごまみれ - YouTube

 

5.2つのモノディ/ケックラン

ケックラン繋がりで、僕が演奏しました。ケックランの無伴奏作品で、つかみどころも聴きどころもないなぁ、と思いながらなんとかかんとか演奏しました。

 

6.二重奏曲より/ライナグル

理想的な二重奏の形、だと思いました。聴きあい支えあい、また刺激しあい煽りあい、のような。レッスンの時は支えあいと調和重視、という感じでしたが、指摘した通り、本番は駆け引きがたくさんあって、ライブ感のある非常にいいアンサンブルができていたと思います。

僕はファゴットで演奏する形態の中で、Fg二重奏が一番好きです。真髄と言ってもいい、と思っています。

シンプルで簡単な曲でこれができたので、もう少し内容の多い曲で今回のようなアンサンブルができるといいですね。そのために「技術」はあると思うので、これからも磨いていって、いつかまたお2人での演奏聞かせてください。

 

7.五重奏曲より/ニールセン

名曲にして大曲、の3分の1でしたが、いい演奏だったと思います。合わせ回数が少なくても1人1人キッチリやればできるものですね。いい意味で緊張感もあったでしょうし、みっちり練習するよりこのくらいの方がいいんじゃないか、と僕は思います。

とにかく5人とも音楽表現に積極的なので、それがうまくかみ合ったところがたくさんあって飽きのこない演奏でした。ニールセンは複雑すぎずシンプルすぎず、本当にやってて楽しい曲ですね。

フルートは曲のこともあってか、本来しづらいはずの調和ができていてよかったと思います。和音の上に乗るのが上手いので、他のメンバー思いのフルートですね。それはそれで素晴らしいので、シーンによってはもっとわがままで横柄で理不尽なところも見せてほしい。「俺に合わせないの?え?なんで?」くらいの立ち位置でちょうどいい、と思うけどどうでしょうか。

オーボエは自分でどう思うかは分からないけどちっとも見劣りしないクオリティでした。特に弱奏がうまく、これがオケでもできればどんな上手いオケにでも乗れると思います!が、フォルテの時は逆に力任せになりすぎかな。力では豊かな音は得られないので、フォルテは広い部屋に自分の音が響き渡るようなイメージを持つといいです。それは楽器が大きくなっても一緒です。

クラリネットはミスを引きずらないこと。言うほど周りは気にしてないし、引きずらないで次にいく、ということができるようになるといいですね。ミスが起きるのは攻めた結果だから本番中に恥じないで。「考えないようにする」は生物的に不可能なので、「ミスを取り返そうとしないこと」が肝心かも。

ホルンは木五百戦錬磨、って感じ(実際どうかは存じ上げませんが)。周りへの調和と自分の音の善し悪し、リソースの割き方が難しいと思うんだけどそのへんのさじ加減がよかった。個人的には木五のホルンはもっと勝手でいいと思うので、次回やる機会があったら、周りに対してどうこうはいったん置いといて、もっと自分がいい音で吹くことを重視してみて。

ファゴットは積極的でとってもよかったです。周りに調和しにいくことと我が道をいく(周りに振り回されない)ことのバランスを取るのがうまいね。しかしやっぱり木五のファゴットはとにかくパワーが大事。いい音だしよく鳴っているからオケだったら十分なんだと思うけど・・・。楽器の性能かもしれないし、リードのこともあるかもしれません。僕は木五の時はパワー全振りです。それでも足りないなって思うことばかりですが・・・

 

8.三重奏曲/ドニゼッティ

そもそも厄介な編成だな、と僕もやるたびに思います。はっきり言ってあまり調和する編成とは思えないし、レパートリーもあるようであまりないし・・・

出だしの和音、決めて欲しかった・・・音程もそうだけどバランスの悪さと音色の差が大きくて少し残念でした。3人だからこそ難しいのですが、まずは管楽器同士でうまくハマった和音の響きをもっと経験していくことからでしょうか。旋律的なところはお2人とも積極的で非常に良かっただけに、惜しかったですね。

 

フルートは楽器がよく鳴っていて大変すばらしかったと思います。周りがどう、は差し置いてまずは自分がいい音を、という楽器だと思いますから、いい仕事されていました。旋律の終わりが雑になる傾向にあるので、少し気を遣ってみるようにしてください。

ファゴットはこの手の曲はとにかく「ヴィルトゥオーゾ」でなくてはいけません。意味はよく調べてみてください。言葉の意味じゃなくて、イメージで。相手がフルートであれば、なおさらです。そういう意味でもやっぱり難しい編成ですね・・・。

 

9.三重奏曲/プーランク

この曲のいちばん難しいところは、曲の魅力に奏者の魅力が殺されるところだな、とやるたびに聴くたびに思いますね・・・。

まずオーボエファゴットお2人に共通する部分として、音程の「低い」に関して無頓着である印象があるところ。シンプルに音程が低いところが多いのと、フレーズの終わりのぶら下がりを気にせず吹いてしまうこと、どちらも頻繁に見受けられるので、支えを失ってしまわないように注意して。もちろん音程が上がってしまうと何もできなくなってしまう楽器ではあるのですが。

それぞれがよそを向いて表現をしたり、突然3人で調和しなきゃいけなかったり。その方向転換も難しい曲ですね。それぞれソロに関してはよく考えているし表現への意欲もあるのだけど、相手のソロに対して自分がどうするか、ソロから調和に向かうときにどうするか、が不足していて、結果としては少し散らかった印象の演奏になってしまっていました。また2人ともフレーズが短いことが多く、せっかくの歌心が分断されるところも多かったです。

「理想のプーランク」があると思いますから、それと自分たちがどう解離しているのか、聴き比べてみると色々発見があるかもしれません。

メジャーどころでフランセ、プレヴィン。マイナーどころだとラリエ、ミルデ、シュターミッツ。オリジナルに絞ってもこれだけレパートリーがあるのでぜひ色々やってみてくださいね。その上でプーランクに戻ってくると発見があるはず。

 

10.ファゴットソナタヘ短調/テレマン

レッスンからの伸び幅にビックリしました。いわゆる「一夜漬け」だとしてもここまで仕上がるなら立派なものです。表現に対しての積極性は初めて会った頃からあったと思いますが、それが今回は非常にいい形で表れていたと思います。「積極性」はいつだって空回りとの戦いなので、今回の演奏の感覚を忘れないようにするといいでしょう。

ここはおさめて、ここは向かって、ここは引いて・・・などなど、かなり口うるさく言いましたがそれは最低限の「様式」で、やればとりあえず形になる、みたいなところに限って指摘してきました。よく理解し表現できていたと思います。

あと後半になってもバレてる印象が音に出ていなかったのもすごいことです!体の使い方が上手いのでしょうか。素直に感心しました。

あとはバロック特有の自由さだったり即興性みたいなところまで踏み込めるとよかったですね。本番への一夜漬け、大変立派ですが、僕も頑張りますのでレッスンに向けた小さな一夜漬けにも期待してます!

 

11.コンチェルティーノ/ダビッド

第30回への展望はケックランと君のダビッドを聴いて、実現を決断しました。特筆すべきは音楽的な安定感。「おかしなことをしない」と「やりたいことをやる」の両立が安定して出せているので、旋律を奏でる、ということをよく感覚で理解できているのだと思います。それがあれば技術的なことは後から必ずついてくるので、今の感覚を忘れないで。ダビッドは理解しやすい音楽だから、それも助けてくれたと思います。

表現が素晴らしいと気になってくるのは技術。明るく突き抜けてくるような音だとか、ハッとするような鋭い発音だとか、息をのむような弱い発音だとか、表現のためのテクニックをもっと磨く意識を持って。基本はイメージから身に付く技術だと思うので、普段出さないような音も練習で出してみる習慣をつけるといいかもね。

速いところも安定していましたが、少しフレーズが止まりがちなので意識を変えてみて。休符の取り方とその前後の処理や準備でフレーズの切れ方はどうとでも変わってくると思います。

 

12.ファゴットソナタより/ハールストン

昔から音の線が細い印象がありましたが、今回の演奏の豊かなこと。大変な名演だったと思います。曲へのイメージと実現が確実になされていて、聴いていてまったく飽きのこない演奏ができていました。これだけ自分のやりたいことができれば、アンサンブルや合奏で人のやりたいことも理解できるようになると思うので、そこへのアプローチが面白くなってくるんじゃないでしょうか。この先とっても楽しみです。

レッスンでも触れましたがとにかく課題は音色の変化。表現幅が広がってくると、やはり音量や発音の差は限界があり、音色の変化が必要になってきます。「ちょっと汚いかな」と思ってしまう強い音も、「ちょっと抑え過ぎかな」と思ってしまう死んだ音も、時には有効かもしれません。「いい音」のイメージを捨てて、「この音楽にはこんな音を」のイメージを持てるようになればもっともっと音楽表現が楽しくなるはず。

僕の良く知らない曲で教えた子がいい演奏をすると、やってみてくなるね。どこかで機会があったら僕もハールストン、挑戦してみようと思います。

 

13.プルミエソロ/ブルドー

僕のレッスンって3種類あるんですよね。形にしてあげるレッスン、整えるレッスン、そして今回君にした散らかすレッスン。良くも悪くも刺激になったと思いますが、そのせいで本番いろいろ考えること多くなっちゃったかな・・・。笑 とにかくこの発表会は上達が目的なので、それでよかったとは思っています。

そもそも、テレマンやヴィヴァルディ、ウェーバーやダビッド、シュターミッツやドゥビエンヌを経ずにこの曲に挑戦しているのでそれなりに飛び級なチョイスだったようにも思えます。もちろん技術的に難しい曲ではないけど、やっぱりフランス人の作品はね、いい演奏しようと思うと難しいです。

色々反省もあると思うけど、今意識してほしいのは音色の変化。終始ダークな音で、この曲はそれでいいところが多いけど、やっぱり突き抜けた明るい音もどこかでは聴きたい。それじゃないと変化のない演奏になってしまうしダークさも活きないので。フォックスはきちんと響かせるとダークな音が出る楽器だから、もう一歩踏み込めるとよかったですね。

とはいえトリを任せただけのハイクオリティな演奏はできていたと思うので、次回も楽しみにしていますね!

第26回門下発表会でした。ちょっと色々始めます。

こんにちは。しっかり春らしくなってきましたね。今日通った道で綺麗に桜が咲いていました。

2年間勤めた洗足学園での仕事が年齢で契約終了となり、4月からはちょっと時間がありそうです。色々と新しく始めようと思っていますので、ここでもまたお知らせしますね。

 

先日、第26回の門下発表会がありました。

 

今回は15名のソロ演奏がありました。レベルアップはもちろんですが、お互いの演奏を聴き、本番後や休憩中に称えあったり感想を言いあったり。この手の交流がコミュニティの良さですよね。

もともと来るもの拒まずなのもあって初めまして同士が結構多いのですが、すぐ打ち解けて仲良くなれるのはファゴット吹き同士のいいところですよね。

やる曲を決め、練習をしレッスンを受け、ピアノ合わせを経て本番へ。人前で5分や10分演奏を聴いてもらう、という時間に向けて、みんな必死に練習するのもあって、終わったあと別人のように上手くなります。とにかく発表することと同じくらい、それぞれが「うまくなる」がコンセプトなのがうちの発表会です。

 

次回は2023年7月16日(日)立川市某所で開催されます。午後以降開演、夜までやっている予定です。

参加費(会場代、ピアニスト謝礼、レッスン代1回分込み)

ファゴットソロ(社会人)15000円

ファゴットソロ(学生)10000円

アンサンブル団体 ひとり6000円(人数によって多少の増減あり)

ファゴット吹きか、アンサンブル団体(ファゴットを含まなくてもOKです!)ならどなたでもご参加頂けますので、ご興味ある方は下記フォームからエントリーしてくださいね。

発表会参加・お問い合わせフォーム

 

さて、恒例の講評記事となります。今回とってもレベルが高かったので、安心して聴いていられましたね!プログラム順に掲載します。

 

1.演奏会用独奏曲/ピエルネ

初参加お疲れ様でした。色んな曲とファゴット吹きと出会うことができてよかったですね。いい刺激になっていると主催してよかったなと思います。

演奏は、もちろん言うまでもなくとっても上手になりました。技術的にもそうですが、きっちりフレーズごとに吹き切ること、ちょっと間違えても先に進むこと、よく心がけて練習ができていたと思います。

ソナタものはピアノに埋もれがちなのですが、しっかり音も前に飛び、バランスが取れていてよかったです。いつもレッスンで言っている「いい音をしっかり鳴らす」ことができていると最低限よく聴こえる音が出てくるのだと思います。またピアニストとのアンサンブルも思った以上にうまくいっていて、いい耳とアンサンブル力を持っているなと思いました。

課題は表現力と、表現に対する欲でしょうか。みんなの演奏聴いていて気付いたと思うけど、「こう演奏したい」という欲から表現は生まれてくるし、そのための技術がほしくなるもの。漠然と「うまく吹けたいいな」と思うのではなく、表現への意欲が生まれてくるとより上手くなるきっかけがつかめるんじゃないかなと思います。またご参加お待ちしてますね!

 

2.民謡風小品より/シューマン

レッスンでも言ったけどとにかく音程が良くなりました。とくに上の音域を楽器の性能に任せて吹けるようになったことが自分でも感じていると思いますが一皮むけるキッカケになったと思います。今の感覚を忘れず、楽器の性能を活かしにいってください。

クセのある表現を強いられる曲ですが、よく表せていたと思います。やりたいことへの拘りみたいなものも感じられて、楽器の音が良くなると欲が出てくるんでしょうね、そこらへんもとっても良かったと思います。あとはそのこだわりを自分一人ではなく、ピアニストと共有して一緒に出していけるようになるといいですね。どこまでいっても室内楽なんですよね。

課題はやっぱり音色のこと。明確な変化がないので、合うところには合うけど合わないところにはとことん合わない。強弱や音程感、発音での表現が良くできているので非常にもったいないですね。「ここはこんな音を出したい、響かせたい」みたいなイメージがもっとあると変わっていくんじゃないでしょうか。音色は操作より前にイメージが大事だと思います。

 

3.アンダンテとハンガリー風ロンド/ウェーバー

難曲を見事に演奏していました。ここ1年くらい、技術的にというか1人の音楽家としてとっても大きく成長したように思えます。持ち前の技術と表現力をうまく曲に落とし込めるようになってきましたね。音程や音色のイメージもよく曲にハマっていました。またいつも思うことですが、ピアニストとのアンサンブルが上手い。耳がいいとかセンスがいいとかいうのもそうですが、共演者に対して真摯であることがきちんと演奏に現れていて、僕は今回の演奏でそこが一番いいところだったと思います。

曲への取り組み方がうまくなってきたので、基本的に今の感じいいと思います。課題があるとすれば、曲をうまくまとめられるようになった一方、まとめにいくと幅が小さくもなる、ということ。いい意味でもっとやりたいことはやっていいし、やってみて「あれ?」と感じる感性があってもいいはず。非常に高水準だったけれど、一方でちょっとずつ物足りなくもあったのも事実です。以前までのようにまとまりなさい!と言ったり、今のように取っ散らかりなさい!と言ったりするのは矛盾しているようですが、きちんと君が成長・変化している証拠でもあると思います。

 

4.朗唱、レチタティーヴォとロンド/ボザ

長らく取り組んできただけあって、抜群の安定感でした。昔から課題だった表現力の部分も、とっても成長したように思います。レチタティーヴォのようなものを吹く機会はあまり多くないでしょうけれど、今回くらい積極的な音楽表現、ぜひ続けてみて。音量だけではなく、発音やら音色やら何やら色々なところからアプローチをかけていけてよかったですね。

技術的に不安を感じたときに表現が消極的になるのは悪いクセ。不安なときこそ思いっきりいきましょう!

シシリエンヌ、とっても素敵でした。ここ好きじゃないファゴット吹きいないと思うけど、とても素敵な演奏ができていました。それだけにハイEがね・・・。形にはなったけど、まだまだ。次いつハイトーンに挑戦するかわからないけど、音出しやリード試奏でのチャレンジをし続けてみましょう。指も忘れないように。

ロンドは余裕ありそうだったし、もっと攻めたテンポでもよかったですね。テンポも大事な音楽表現の選択肢だから、こだわっていきましょう。

苦手意識あるかもしれないけど、今度はバロックものに挑戦してみるのはどうでしょうか?また色々と発見があるんじゃないかな。

 

5.ロマンス/エルガー

復帰1曲目には重い選曲だったでしょう?僕に言われるまでもなく感じたと思いますが。笑 それでもきっちり仕上げてきたのはさすがですね。とにかく色んな譜面を「きっちり」演奏すること、その成功体験を積み重ねることが今は大事なんだと思います。その「きっちり」が自分でなかなか分からないのが君のファゴットの一番の問題点で、分かってさえしまえばとってもいい演奏ができるということ、今回の本番で理解してくれたら僕はとっても嬉しいです。

成功体験を積み重ねていきましょう。今は難しい譜面を吹く必要はないでしょう。

ピアノとはよくアンサンブルできていると思います。そこもこだわりがあったのでしょうが、テンポへの乗り方がほんの少しずつ遅く、またそれをごまかすためにちょっとずつ速くしていく、みたいなありがちなクセがなかなか抜けませんので、やっぱり自分自信でテンポとリズムを理解しかためることが大事だと思います。演奏自体の技術や表現力は言うことなしです。総じて難しい曲をよく演奏できていたので、スタートラインをもっと高くできるように。この場合のスタートラインというのは、オケで言うところの初合奏に当たるんでしょうね。

 

6.15の中級ソロより/arr.スパーク

初参加お疲れ様でした。奏法を中心とした基礎的なところをじっくり見ることが多く、曲に関してはあんまり触れることもありませんでしたが、本番はメリハリもありいい演奏ができていたと思います。レッスンで触れた奏法のところは、なおった分だけやはり良いですね。無駄もなくなるし、結果的に表現へ活きています。これから直す、というところもあると思いますので、引き続き気を付けていきましょう。

チューニングですが、オケだろうと室内楽だろうと、音質に気を遣いましょう。原則として、基準音より大きな音を出さない(基準音が聴こえなくなるので)こと。音程のチェックだけではなくて、基準音に対して自分の音がどう響いているか聞くこと。言い出せばキリがないですが、管楽器のチューニングはパフォーマンスでもあることをお忘れなく。ちょっと無神経な音でした。

僕は奏法や技術だけを見る、というのがあんまり得意でも好きでもないので・・・ぜひ次回はオリジナルやそれに準ずる曲を持ってきてほしいところです。

 

7.組曲/タンスマン

考え方色々あると思いますが、やっぱりステージ上なので、楽器を床に直置き、やめましょう。せっかくの素敵な衣装もステージ上のふるまいで台無しでした。大切なこと、ですよね。僕はシートストラップユーザーなので、いつもスタンドと一体です。

前の講評でも言った気がしますが、音程が良くなりましたね。チューナーで真ん中、とかつまらないことを言うつもりはなくて、ピアノの音程にピタリとハマるところが聴いていて非常に心地よく、とっても純正律してました。これぞオーケストラ楽器の真骨頂ですね。

フレーズの長さが天敵であるところですが・・・そこを苦にして居らず、タンスマンの魅力をよく表現できていました。一方で、聴かせる音と引く音の差があまりなく、フレーズ感はあるのに音楽の濃淡といいますか、メリハリは少なく聴こえてしまっていました。単純にフォルテはもっと出てもいいし、ピアノはもっと攻めてもよかったかもしれません。安定することと表現すること、両立ってとっても難しいのですが・・・表現に消極的になったらオシマイです、もっと色々仕掛けていきましょう!

 

8.ソナタヘ短調/テレマン

リズム、フレーズ感ともにとっても良かったです、分かりやすいようで意外にもつかみどころのない曲なのですが・・・よく表現できてしました。即興的なところも音楽の表現を活かすことができていて、直前レッスンが無駄にならずよかったです。聴いている限り、スタミナもなんとかなっていました。これ、本当にすごいことだと思います。

またピアノ、というより通奏低音パートとファゴットのパートがよくアンサンブルできていました。基本的には2声だけなのにこの濃度の高さ、バロックものはやっぱりいいですね。魅力を活かせていました。

安定感のある演奏だったのですが・・・ハッとするようなフォルテやピアノがなかったのが少し勿体なかったでしょうか。スタミナ管理の都合上仕方ない部分もあるのでしょうが、山場がハッキリ聴いてわかる、というのは予定調和が基本のクラシック音楽においては必須じゃないかな、と僕は考えています。楽章ごとに山場を1か所か2か所でいいので、決めておくとよりよかったと思います。

 

9.レチタティーヴォアレグロ/ギャロン

やりたいこと、が明確に見える演奏でした。そのためにしっかり準備できていたこともとってもよかったです。やはり「やりたいこと」のために技術というものはあるし、そのための練習方法はよく心得ているから、あとは場数かな、という感じがします。その場数というやつがなかなかに厄介で、踏むうちに荒くなったり、なぜだか技術的に衰えたり、色々あると思いますがそれ含めて成長なので今後も自分でよく考え練習していってほしいです。

安心して聴いていられる演奏だったか、というとやっぱり・・・。安定感はやっぱり以前までの方があった。それは演奏に欲が出てきた結果でもあるのですが、やっぱり安定感というのも一つ大事な要素だと思います。練習時の小さな傷を見落とさずきっちり楽器を通してソルフェージュをしていくことを怠らずに。難しいところを練習するだけが練習じゃない。またリズムに関してはかなり甘かったので、もっともっと厳しく。リズムは数学なので、レッスンでいくらでも言って差し上げますが、自分でもっと数えられるように。録音録って聞いてみるのもいいでしょう。

色んな楽譜をきっちり読む場数、たくさん踏んでいきましょう!

 

10.スケルツォ/ミロシニコフ

色々とハンデのある中、しっかり準備されてて素晴らしかったと思います。レッジェーロの表現というのは勇気が要るんですよね・・・一つ間違えば痩せた音になってしまうし、得意不得意もかなりあります。よく表現できていたと思いますが、やはりスケルツォという作品においては、もっともっとはっきり短く滑稽に音を並べてもよかったかもしれません。ただその分と言いますか、楽器は効率よく鳴っていて、ピアノが厚いところでもよく聴こえてきました。そこの塩梅は難しいところです。

途中の抒情的なところはさすがの表現力でした。ビブラートが少し浅く早いのが気になりますので、もう少し楽にコントロールする方法を探してみるといいかもしれません。

またリズムを活かそうとするとやはり拍感が乱れてしまうのも気になりました。要するに短く吹くと転んでしまうのですが、これも短い音を用いた音楽に慣れるとまた違ってくると思います。レッジェーロの音楽への経験値をもっと増やしていくといいかもしれませんね。

また演奏聴けるのを楽しみにしてます!

 

11.朗唱、レチタティーヴォとロンド/ボザ

音色の変化がとっても魅力的な演奏でした。音量だけじゃなく音色が変わることでファゴットの表現はどこまでも幅広くなりますね、あらためて思いました。甘い音、太い音、深い音、痩せた音などなど・・・言語化するのは簡単ですね。とにかく変化に富んだ演奏で聴いていてとても楽しめました。

中・低音域のピッチはちょっと気になったかな。基本的に高いことが多いです(普通のことなんだけど)それもハイトーン仕様と思うとやむをえませんが・・・そーいうリードでいかに下げるか、も慣れでしょうかね。低音はどうにもならなくても、中音域は気にすればもっとどうにかなったんじゃないかな。いい音程を吹くとピアノがうまく聴こえてくるんですよね。ハイEはなんとかなってよかった。直前で小さくしていくとうまくいかないので、そこはちょっと攻めすぎでしょうか。

連符の後ろの方が少し投げやりに聴こえがち。丁寧に処理するところ、先に向かうところ、パッと止めるところ、色々あっていい曲だったと思うので気を付けてみて。

それでも安定感はやっぱりさすがでした。練習の質と量のバランスがよかったんだと思います。その調子でやれるといいですね!この曲みたいに簡単じゃない曲が多いですが・・・

 

12.ファゴット協奏曲第1楽章/シュターミッツ

安定感抜群、かつ制約の多い曲ですがきちんと演奏できていました。また圧倒的に音抜けが良かったですね、きちんと楽器が響いている=いい音が出ている、ということだと思いますのでその方向性で鳴らしていきましょう。

緊張もあったんだろうけど、音を出していない短い休符とか伸ばしている時に拍感を見失うのは良くない傾向だと思います。特に伸ばしている間は、ただ数えてるだけではなくオケの音をきちんと聴いて乗っかる必要があります。すこしクレッシェンドなどをかける、などは簡単ですが・・・まずはきちんとカウントを取ることから。それは合わせどうこうではなく、自分の練習でやる習慣をつけましょう。

あとは全体的に優等生な演奏だったので、音量やら発音やらビブラートやら何やら、とにかくもっと変化をつけましょう。やっているつもりでも、伝わるにはもっと仕掛けないと。何事も、まずはきちんと人に伝えるところから。

色々言いましたが、精度の高いいい演奏だったと思います。他の人の演奏で色々刺激もあったかな?

 

13.シシリエンヌとアレグロジョコーゾ/グロヴレ

堂々としたいい演奏だったと思います。楽器を鳴らすのがうまいので、華のある音色がよく響いていました。音域が変わってもフォルテでもピアノでもそれが失われないのは素晴らしいことで、アンサンブルなんかだと周りを助けることでしょう。変なクセもなくなったのでぜひやってみて。

華のある音はいいのですが、音色の変化がほとんどないのは気になりました。大きい音と小さい音はあるのですが、それだけ、とも言えます。めいっぱい華のある音はいいのですが、そればかりでは飽きがくるし、強弱と音の長さだけで表現しきるほどファゴットはレンジが広くないので・・・。例えばピアノでも細い音と優しい音と甘い音、フォルテなら強い音キツい音太い音などなど・・・いうのは簡単ですが、とにかく「ここではこんな音色を出したい」とまず思うところから。そのために技術的に音の出し方を工夫していけば自ずと変化は生まれてくると思いますので、少し考えてみて。

とはいえミスも少なく精度が高く、基本的にはとても変化に富んだ演奏でした。

 

14.ファゴット協奏曲/ウェーバー

全楽章やると見えてくることがあるね。吹く側も聴く側も。

積極的に仕掛けていく、魅力的なウェーバーだったと思います。レッスンのときは単調でしたが本番は別人のようでした。また低音のタンギングがとてもうまいですね、ウェーバーやる上では大事な技術です。

1楽章は、箇所ごとのキャラクターの違いをもっともっと出していければよかったと思います。ちょっと滑稽なテーマ、甘々のアリア、迫力のある技巧ポイントなどなど。積極的にテンポの変化を使ってもよかったかもしれません。それはピアニストとの連携が必要になってきますが・・・2楽章はちょっと音程が気になったかな。積極的にいくときに一番気にするべきは音程。それを損なっては台無しになってしまうことも多々あります、今回はそこまでではありませんが。でも歌心のある演奏で、僕の伝えたいことはちゃんと伝わっていて嬉しかったです。3楽章は圧巻。1楽章と違ってキャラクターの違いが明確で、曲の魅力が抜群に活きた演奏でした。

やはりウェーバーは大曲ですね。

 

15.3つのロマンス/シューマン

やるもんじゃない、と(お互い)言いながらも、うちの発表会でこの曲史上最高の演奏だったと思います。そうそう更新されないでしょう。よく理解し、よく感じ演奏できていました。

技術的なことで言うと特定の音のビブラートのときに音程が下方向にブレるクセがあるのでそれが少しもったいない。また体力的なことと曲の難しさからだろうけど、少し守りに入った演奏には聴こえたかな。それゆえの完成度だとは思うのですが・・・もっと聴いている人を震えさせるようなフレーズがあってもよかったかも。そこらへんはお好みでしょうけれど・・・

あとこの手の曲だからこそ、強いアタックを使うべきところでちゃんと使ってほしかった。全部柔らかい発音なので、大事なところで変化に欠けることが(例えば2楽章の中間部とか)あるのも惜しかった。またバテからくるでしょうが音の処理が曖昧なところで明らかにエラーが起きているので録音で確認してみて。口離すのとブレスに集中しすぎず、音の処理にももっと神経を使ってみて。

でもそのくらいかな。とにかく完成度の高い演奏だったと思います。

 

第25回門下発表会でした。講評と次回のことと

こんにちは。ファゴット奏者のとのむぅです。恒例の発表会報告・講評記事です。

2022年11月19日に第25回門下発表会が行われました。

 

 

なんだかこじんまりとしてしまいました。今回は参加人数が少ない回となりました。

その分なのか何なのか、曲と演奏内容の濃い回でした。謎の偏りもあり、シューマンバロックだらけでした。なんでやねん。

少ない分スケジュールにもゆとりがあり、奏者同士やお客様との交流時間も多かったと思いますがどうでしょうか。

 

会場のゆとりもあったので、講師演奏、という名目でミニコンサートもやりました。モーツァルトの協奏曲、カリヴォダのサロン風小品を演奏し、コントラファゴットでバッハの無伴奏も演奏しました。コントラファゴットでソロ、ありですね・・・ちょっとレパートリー研究してみましょうか。

 

生徒たちに関しては始めましてのメンバーもおらず、非常にレベルの高い回になりました。絶対評価でうまい集団である必要はないのですが・・・今回は非常に上手かったですね。それぞれが毎回きちんとレベルアップした結果なので当然と言えば当然ですね。教えている僕も鼻が高いです。

 

 

この会はとにかく人前で自分の音を聴いてもらう。そのために練習してレッスンも受ければ、最短距離で上手くなる!というのがコンセプトの発表会です。知り合いがいなくても終演する頃には何人もファゴット吹きの仲間ができているはず・・・!ファゴットを吹いている方か、アンサンブル団体であれば僕のレッスンを受けどなたでもご参加頂けます。

次回発表会は2023年3月12日(日)@立川某所です。

参加費(レッスン代1回分、ピアニスト謝礼、会場代など込み)

ファゴットソロ(社会人)15000円

ファゴットソロ(学生)10000円

アンサンブル参加 ひとり6000円(人数などによって変動あり)

始めましての方も歓迎します。エントリーお待ちしております!〆切はレッスンや準備が間に合うのであれば特にありません。下記フォームからご連絡ください。

 

発表会参加・お問い合わせフォーム

 

さて、これからは恒例の講評記事となります。

演奏参加者以外の方には意味のない記事となりますので読み飛ばし推奨です。

 

1.3つのロマンス/シューマン

最後のレッスンがオンラインということもあり僕もご自身も不安だったと思いますが、堂々と演奏できていました。懸念していた伴奏との噛み合い方も悪くなく、きちんとシューマンという作曲家に向き合えていたと思います。

フレーズの取り方もよくできていました。このフレーズ取りというものがこの曲は本当に難しく、また色々な要素で理想と現実で悩むことが多いのですがよく折り合いをつけ演奏できていました。この手の曲の「練習」ってなかなか難しいのですが、取組と初回レッスンが早かったのもありきちんと準備できていました。

気になるのは鳴りと音程でしょうか。出るところはよく出ていますが、やや安定感に欠け、発音・伸ばし共に雑なところが多いのが気になりました。以外にもテクニックに向き合うことの多い曲だったのでそこに気がいかないのは仕方のないことですが・・・少し勿体なかったかな。

今回とは逆に、パッと見難しそうな曲をゆっくりじっくり挑む方が今後はレベルアップが見込めるかもしれません。ドゥビエンヌとかブルドーとか、比較的古いフランスものなんか美しい旋律もあるのでいいかもしれません。バロック物も手かな。

 

2.ファゴット協奏曲ホ短調/ヴィヴァルディ

圧巻の演奏でした。フレーズの取り方、入り方と収め方もよく理解して演奏できていました。繊細な表現が本当に上手になったなと思います、これ毎回言っている気もしますが毎回レベルアップしています、すごいことです。ダイナミクスのレンジも広く、表現的にも飽きがこない演奏ができていました。

いわゆる連符を演奏するとき、体が固まっているのか口がしまっているのかリードを無理矢理鳴らしてしまっているのか、原因は本番の演奏だけでは特定できませんでしたが、固く無機質な音が出てしまう傾向にあるのが勿体なかったかな。指や舌を忙しく動かしていても和音の動きは一定ですから、もう少し流れでとらえられるとよかった。

また遅い楽章に関してはもっともっとアゴーギグをつけて。ピアニストに乗っかることも大事ですが、少し強引でもこちらの音楽に巻き込むくらいのことをすると、初めて室内楽ピアニストは本領を発揮してくれますよ!

フォルテの音色が硬いのもちょっと気になった。力任せではなく、もっと空間を意識できるといいですね。なるべく広いところで、部屋いっぱいに自分の音が響くような感覚を身につけるといいでしょう。

それでも難曲にして大曲をハイクオリティで演奏できていました。次回も楽しみにしてます!

 

3.ファゴットソナタヘ短調より/テレマン

補習だったか居残りだったかしりませんが、2回のレッスンの成果はキッチリでていて素晴らしかったと思います。気ままに旋律を気持ちよく歌う、ということに関して、僕の生徒たちで君の右に出るものはなかなかいませんが、それとクラシック音楽というものの相性が非常に難しいですね。僕もたぶん本来同タイプですので、気持ちはよくわかります。

今回のような曲への理解を自分の頭でできるようになると、ファゴットの演奏は今よりずーっと面白くなるし、練習時間も少なく済むかもしれません。

技術的、音楽的に、言うことはあまりありません。非常に高水準の演奏だったと思います。通奏低音(ここで言うとピアノの左手パート)をもっと意識した演奏ができるとよかったかな。ピアノはよく聴いているけど、全体を聴くのではなくとにかく通奏低音パートを。すべての流れはそのパートが握っています。時間が足りなかったから仕方ないけど、全楽章聴きたかったですね。

 

4.3つの小品/ボザ

小品という言葉の意味をちゃんと調べてみるといいかもしれません。ライトで、さらっと終わってしまう曲の事を言いますが、なんだか深刻な大曲に取り組んでいるような雰囲気があったのが惜しかったかな。具体的にどうすればいいのかは人によって違う気もしますが・・・簡単そうに、複雑なことなんて何一つありませんよ、みたいな顔ができると違ったかもね。

しっかり取り組んできているので、逆に和音の流れやアンサンブルの動きなんかは非常によく合っていました。レッスンのとき不安定だったところも本番うまくいっていてよかったと思います。

技術的に一人一人に言うこともそんなにないかな。各々よく考えて演奏しているし、今思っていることをそのまま続けていけばきちんとレベルアップできると思います。フルートには優雅さ、オーボエには華やかさ、クラリネットには安定感、ファゴットには積極性があれば言うことなし、というところでしょうか。

速い楽章はもっと軽快にできるとよかったかな。多少危ないところがあってもその方が聴いている印象はよかったはず。次取り組むときは意識してみて。

 

5.無伴奏組曲第2番より/J.S.バッハ

さすが君、というか、ここまで長く僕のレッスンを受けてきた成果とも言えるでしょうし、そのための君の地力とも言えるし。これほどよく理解し表現できているバッハをどこのアマチュア奏者ができるでしょうか・・・?自分の生徒をここまで褒めるのもどうかと思いますが、本当にすごいことです。細かいミスなんかまるで気にならないくらいいい流れが作れていました。ブレスの取り方も良かったと思います。

ここは全体のバランス次第ですが、速くなる方のアゴーギグがもっとあるとよりよかったかな。遅くする方はうまいのですが逆がないので少し間延びした印象になってしまうところもありました。強弱の幅があると良いように、速い遅いの幅の楽章によってはもっとあると素敵です。関連して、ブレス後の発音に非常に気を使えていてよいのですが、副作用として入りが丁寧すぎて時間がかかってしまうので停滞してしまう傾向にあるのも勿体なかったかな。

速い楽章が最後だけだったので、もっと快活だと良かったかな。発音なのかテンポなのかは人によってやり方は違ってきますが、何かしらもっと大きな変化があるとよかった。

もう無伴奏バッハの魅力には取りつかれたと思うので、たまにでいいのでまた挑戦してみて!

 

6.幻想小曲集/シューマン

そこに至る経緯はともかく、本番の結果としてよく考えられた演奏になっていたと思います。演奏に理性が伴っていて、以前までの演奏とはちょっと違った印象になっていてとてもよかったと思います。ピアニストとのアンサンブルも抜群でした。

スラーの切れ目で息が入らなくなるクセがあるようです。そもそもこの曲のスラーは弦楽器仕様のものでフレーズとは関係ないことが多いのでちょっともったいないことになっていたかな。アーティキュレーションに振り回されないように。大事な改善点だと思います。

演奏者として非常に大人になった、と、本番に関しては思いましたのでこの方向性がいいんじゃないかなと僕は思います。その上で自分のやりたいこと、曲に対する想いなんかがきちんと乗るようになれば先輩たちのような演奏に近づくんじゃないかな、と思いますよ。

それから少し音程が気になるかな。全部高いとか全部低い、ではなく、ピアノとあっていない箇所が多く耳につきました。運指や息の入れ方も大事ですが、音程をきちっと取らないとまずい音というのは箇所箇所にありますので、よく見直してみて。

 

7.ファゴット協奏曲より/ウェーバー

王道曲に挑戦、という覚悟がきっちり感じられる演奏だったと思います。見た目以上に難しい曲ですが、それを感じさせない状態まで仕上げられていました。

レッスンでもしばしば指摘していますが、ちょっと体が動きすぎかな・・・体は自然と動いていいですが、動かないと吹けない状態は必ず技術的なエラーを呼びます。また微々たるものではありますが、動いてしまうと音の出所も動きますので、聴いている側に少なからず影響を与えてしまいます。もしかしたら座って静止した状態の練習が効果的かもしれません、お試しください。

3楽章のめまぐるしい音楽の変化はなんとか形になっていました。ギリギリだったなーという印象もありますが、音にきちんと現れているのでよく練習したのだと思います。この曲で人をふるわせるには、まだあと1歩・・・いや3歩くらいあるかな、というところ。先は長いですね。3楽章はもしかしたら暗譜すると違ったかも。

強弱はまだまだ課題が残ります。大きな音というより豊かな音。ふだん狭い場所で吹いているなら広い場所へ。広い場所で、部屋の端まで自分の音が響いているか、確認しながら演奏するようにしてみましょう。

 

8.民謡風小品より/シューマン

ブレス後の発音、もっと気を遣いましょう。何事も第一印象が全てです。基礎だ基礎だと言うのは簡単ですが、今回の演奏はブレス後に出す音への神経の使い方がほとんどすべてイマイチでしたので、これはもう習慣の問題でしょう。カラオケだろうと自室だろうと、どこかで誰かが聴いているような意識を持つと悪い習慣はぬけていきますので考えるようにしてみてください。

曲自体の完成度は全出演者で一番でしたね、曲に対するキャリアもありますが準備の仕方が本当に上手いなと思います。各所にこだわりも感じます。こだわりが音楽を伴っているとなおよいのですが・・・!(ハイトーン回りとか。短く吹いたら出ないのは分かるけど・・・)

それから以前と比べて音程がよくなったなと思いました。リードの質もあるでしょうが、音程も先ほど申し上げた「習慣」ですので、音程のいいリードを吹いていれば良くなっていくものです。

音程の良さ、曲への理解度は素晴らしかったので、シーンによって音色の使い分けができるようになるといいですね!音色ってやつは、微妙な音程の操作、発音の仕方、音量の操作などなどいろいろな条件で決まりますが、まずはイメージでしょうか。目の前の曲をどんな音で吹きたいか。これは演奏者の原点ともいえるところでしょうから、もっと大切にしましょう!

第24回門下発表会でした。講評と次回のこと

こんにちは。今回今までで一番遅くなってしまったかもしれません・・・?出演者各位とってもお待たせしました。

7/23に小岩アーバンプラザホールにて、第24回の門下発表会が行われました。某感染症の影響が今までの中でも大きく、出演者が減ったりもある中でみんなよく頑張りました。

 

 

うーんこう見ると本当に少ない。もちろん途中で帰った人やこのあと到着した子もいるのですが・・・。

参加者、もう少し積極的に増やしにかかろうと思います。ファゴットがいっぱいいるのではやっぱり楽しい。

 

毎回書いていますが、僕の門下発表会のコンセプトは「ソロの曲を練習してレッスン受けて人前で演奏するのが一番はやく上達する」です。上達がコンセプトですので、本当に皆さん気楽に参加してくれていると思います。曲は基本的にやりたい曲をやってくれて構いません。伴奏ピアニストは達人ぞろいですので、ちょっとくらい間違えても合わせてくださいます。

上達したい人、ファゴット仲間がほしい人、僕のレッスンを受けるキッカケがほしい人、ぜひご参加ください。アンサンブルでのエントリーも歓迎致します。

僕のレッスンを1回以上受ければどなたでもご参加頂けます。またプロのピアニストがきっちり伴奏してくださいます。

 

次回発表会のご案内です。

 

秋のひとときコンサート(第25回とのむら門下発表会)

2022年11月19日(土)午後開演(終演夜予定)

立川サロンスタジオFIX(JR立川駅徒歩3分)

参加費

ファゴットソロ 社会人15000円、学生10000円(ピアニスト謝礼、レッスン代1回分ふくむ)

アンサンブル お1人6000円(人数などで多少の変動あり)

お申込みやお問い合わせはこちらへどうぞ

発表会参加・お問い合わせフォーム

 

ここからは第24回発表会の参加者への講評となります。

出演者以外の方には面白くもない内容となりますので読み飛ばし下さい。

講評ブログ以外にも更新できるようがんばります・・・

 

1.ファゴット協奏曲/シュターミッツ

初参加のプレッシャーを感じない堂々とした演奏でした。とにかく運指改善で最初はお互い頭がいっぱいでしたが、本番ではきちんと中身のともなった演奏ができていてよかったです。一皮も二皮もむけた感覚があるんじゃないでしょうか。

また元々、音域問わずムラなく鳴らせる力があるので、広い音域を使う曲ですがいい音がよく響いていました。

とにかく形式ばった曲なので制限が多く感じだと思いますが、今回のノウハウは何の曲を演奏するのにも使えることなので、今後に活かしていってほしいなと思います。

課題としては積極性でしょうか。欲が足りない、とも言えます。僕がやりなさい、と言った表現に関してもまだまだ足りませんし、その上で自分でやりたい!と思ったことをもっと表現してほしかったかな。僕がいくらレッスンをしようと、ステージはあなたのものですから、あなたがやりたいことをやればいいのです。自分で演奏をつくるよろこびをもっと知っていってほしいですね。

さて今回学んだ技術や表現についてはまだまだ序の口です。まだまだ知ると面白いことがたくさんありますので、今後も期待していますね!

 

2.ファゴットソナタ/レントヘン

本番通して聴いていて気づきましたが、どう考えても今までで一番難しい曲でしたね・・・音域のこともありますが、表現の難しさがはんぱじゃなかったと思います。しかしそこは発表会参加キャリア(だいぶ多い方になってきましたよね)の力か、持ってる力でせいいっぱい表現できていたと思います。指回しで頭がいっぱいな若い子にはいい刺激になったんじゃないでしょうか。

完成度が高く、あまり改善点を述べるところはないのですが・・・やっぱり課題は音の伸びでしょうか。自宅でのレッスンだとどうしてもそこがカバーできないのですが、たまには少し広い場所で空間いっぱいに楽器を鳴らす経験をしてもいいかもしれませんね。録音だとマイクが近いので聴こえるのですがホール(僕は一番前にいましたがそれでも)だと音があまり飛んでいませんでした。

特筆すべき点は音程が良くなったこと。音域問わずキッチリ音程が取れる人、そういないのですが少なくとも今回の本番ではかなり良かったです。ピアノとぴったりハモれていました。

今後聴きたいのはやっぱりザ・王道曲でしょうか。次回すぐ、じゃなくてもいいですが、バロック・古典派あたりの少しテクニカルなもの、いいんじゃないでしょうか?

 

3.幻想小曲集より/シューマン

楽章抜粋したとはいえ、大曲でしたね!地力がきっちり及んでいて、とにかく技術的にも音楽的にも丁寧で整った演奏でした。前回まなんだ楽器の鳴らし方もしっかり定着し、レッスン再開したときと比べたら別人のようです。楽器の力もあるかな。

さて丁寧で整った演奏だったのは間違いなくいいところですが、技術的に不安なところで舌と指(それぞれがズレないのは立派ですが・・・)が遅く動きテンポが止まりそうになるクセがあるみたい。ピアニストは上手く合わせてくれていますが、音楽の流れ次第でかなりもったいなく聴こえますので、気を付けましょう。どこまで準備しても不安なところというのはあって、人によって不安なところで起きるクセって違うんですよね。君の場合は遅くなる、停滞する、というクセがあるみたい。ちなみに僕は転ぶクセがあります。クセを理解すれば対策が取れるので、今後に活かしていってほしい。

前回も今回ももりもり歌う曲でしたから、次は「歌わない曲」なんてどうですか?フランスものがだいたいそうなります。ディティーユ(ハイトーンはオクターブ下げてもいいですね)やケックランの3つの小品、指さらう気があるなら朗唱、ボザのシチリアーノとロンドなんかもいいかも。そこでまた一皮むける事でしょう!

 

4.演奏会用独奏曲/ピエルネ

表現にくせがあるこの曲、大変だったと思いますがよく理解し演奏できていました。昔と比べて本当に楽器がよく鳴るようになって表現幅が広がっていることもその理由でしょうか。技術は正義。

しかし楽器が鳴るようになるとどうしても「鳴りムラ」というものが生まれてきます。この曲は中低音域を気持ちよくならせる曲なのでそういったリードを選びがちですが・・・残念ながらテノール以上、アルト音域とでもいいましょうか、そのあたりがかなり細く聴こえていました。とくにレガート系の演奏時でしょうか。やはりファゴットの音はそこの音域が真骨頂。低音が気持ちよく鳴るリードで上の音域は確かにキツいので分かるのですが・・・やはりそこは技術。テクニックです、リードの欠点は絶対ありますから、そこを補うための技術を磨きましょう。鳴らす、というより響かせる、というイメージでしょうか・・・?

後半のリズムはとってもよかったですね。6拍子特有のユルい感じがよく表現できていました。きちんと体にリズムが入ってよかったです、しつこく言った甲斐がありました。

今回本当に、一皮も二皮も剥けたと思います。やっぱりレッスンを受けて楽器を練習して人前で吹く、というプロセスは大事ですね。次回も楽しみにしています!もうどんな難しい曲でも吹けるよ。

 

5.ディベルティメント/モーツァルト

完全アウェイな中参加ほんとうにありがとう。僕としては大歓迎ですが、参加する側はちょっとだけ嫌ですよねきっと。

レッスンでは形式やフレージング、バランスのことばっかりであんまり面白くなかったかな、と後から反省していたのですが、本番ここまできっちりまとめてくるとは・・・!フレージングが全員で言った通り取れるようになるのはいいリハーサルをしたから。バランスがここまでちゃんと取れるようになっているのは地力(技術)があるから。細かい粗はともかく、ここまできっちりモーツァルトをアンサンブルで吹けるクラリネットアンサンブルはそう多くはないはず。

楽章間はもっと空けましょう。スワブ通すなり汗でも拭くなり、もっと自由なものです。聴いている方も一息つきたいものですから。短い曲だけど、楽章でかなり雰囲気変わるのでもう少し間がほしかったかな。別に水が溜まってなくても汗かいてなくてもいいので何かして時間を空けるともっと聴きやすい演奏だったかな。

僕の持論ですが「いいアンサンブルはいい個人技の集合体」なので、これ以上の演奏を目指すならもうそれぞれが練習してレッスンに通うしかないでしょう。アンサンブルとしてはこれ以上の誉め言葉はないはず。

 

6.ファゴット協奏曲ホ短調/ヴィヴァルディ

勢いと熱(字、似てますね)のこもった素晴らしい演奏だったと思います。攻めの姿勢で演奏できるファゴット奏者、そう多くはないのでぜひそのままの姿勢でいてほしいなと思います。以前は攻めてばかりでしたが、今回の演奏は引くところしっかり引いて、メリハリのついた演奏になっていました。

音符や音型に惑わされず、ディレクションがはっきり見えてくるだけでここまでフレーズは変わって聴こえるので、今後もぜひ意識していってほしい。

はっきり言ってソリストとして欠点を挙げるようなところはほぼない演奏だったと思うのですが・・・我々は演奏を聴いてもらった結果、けっきょく呼ばれる先はオケがほとんどです。そういった意味で、「オケでよく響く音」をもう少し意識した演奏を心がけるといいでしょう。具体的に言うと特定の音の音程や鳴りムラの改善、他人に溶けやすい音色への意識、とかでしょうか。ちょっと文章で説明できる類のことではないので難しいですが・・・。

これは好みですが、僕はもっとハっとするようなピアニッシモフォルティッシモが何か所かだけでもあったほうがいいかなとも思いました。出てくる回数としてはほんの少しでいいんだけど、やっぱりメリハリが足りなく聴こえがちだから、ファゴットって。

 

7.コンチェルトシュトゥック/ベルヴァルド

伸び伸びとしたいい演奏でした。ピアノとのアンサンブルのうまさが抜群だったと思います。難しい曲をものともしないテクニックもさすがでした。

レッスンでも言ったけどやっぱりフレーズが途切れて聴こえるのが気になる。これは1回理解すると自分の演奏も他人の演奏もどんどん気になることだと思うので、飲み込むまでなかなか難しいと思うのですが、レッスンでもわりとそこに触れてきたので、ちょっと活かしきれてなかったと思いました。基本的に何もしなければフレーズは途切れて聴こえる。途切れることと収めることは違うから、意識的に収めてるところ以外はぜんぶ途切れてると言っても言い過ぎではないかもしれません。ほんのちょっとしたところなのですが・・・。

あとはやっぱり溶ける音色・音程感を身につけましょう。自分の音が客観的にどう思われているか、というのはきょうびレッスンでもなかなか言ってもらえないものではあるのですが・・・オケの仕事、特にフリーランスとしていつも違う人と一緒に演奏する場合それがやっぱりキモになってきます。もちろん今回のステージはソロですが、ファゴットの場合はそこはあんまり大きく変わらないと僕は思うので。もちろんハイトーン用リードなんて使ってないよね・・・?溶ける音から、いつでも飛ぶ音に変化できるのが理想ですね。今は「ただきっちりといい音で鳴っているだけ」という感じがしました。

技術的、音楽的には言うこと何もないです。とっても素晴らしい演奏だった。アマチュアの生徒たちにもきっといい刺激になったことでしょう。

 

8.タンゴ組曲/ピアソラ

ホームともいえるファゴットアンサンブルとのやまでのゲスト演奏でした。

きちんとゲストとして人を呼んだのは久しぶりですがやっぱりいいものですね。生徒とゲストも少しは交流できたようで何より。

 

9.想い出は銀の笛/三浦真理

完成度が高く、またバランスの良さが引き立ちました。またコロコロと場面の変わる曲ですがうまく対応し曲の魅力が生かされた演奏でした。ファゴットアンサンブルの最大の敵「バランス」という部分も全く気になりませんでした。出るところ引くところ、はっきり理解して演奏できていました。

3人でそれぞれキャリアや地力も少しずつ異なるはずなのに、それがいい意味で聞こえない演奏だったのも好感が持てました。どうしても力のある人がねじ伏せる演奏になってしまいがちなのですが・・・それぞれがきちんと(演奏で)リスペクトしあえる関係性、素晴らしいと思います。

いっぽうで表現としては控えめな部分も多かった。もちろん控えめだからこそバランスがよく心地よく聴こえる箇所もあったのですが・・・いわゆる聴き映え曲ですから、もっとあざとく極端に魅せるところがあってもよかったかな。それも個性といえばそれまでですが。

最後の曲が顕著ですが、「ポップスっぽく」するとき、音色の操作もあるといいでしょう。クラシックで映える音とはやっぱりちょっと違うんですよね。荒く吹くわけじゃないんだけど、リズムの取り方とか発音とかもう少し工夫があるとよかったかな。これも必須だとは思いませんが、選択肢の一つとして。

 

10.ロマンス/エルガー

MVPを挙げるならこの人。表現に必要な技術をフル稼働できていました。楽器を吹く頻度が減ったからなのかもしれないけど、以前よりビブラートが効果的になりました。正しく使えるとビブラートってやつは本当に効果的ですね。僕ももっとちゃんとみんなに教えようかな・・・

技術という意味ではとにかく音程が良かった。合っている、というよりはシーンにあった音程が取れている、という印象。きちんと操作できているのもそうですが、伴奏に対してきちんと溶けてハモる音を作れているのが印象的でした。

一方でしっとりとした曲である分見せどころは難しいけど、ハッとするようなフォルテやピアノがなかったのは少しもったいなかったかな。表現がないわけではないけど・・・強弱のみではなく、色んな意味で攻めの姿勢が見たかった。この曲で攻めるってのもまたやり方が難しいとは思いますが。

歴代一番いい演奏だったんじゃないかな。やっぱり技術は正義、いい練習と準備は正義ですね。

 

11.ファゴット協奏曲ロ短調/ヴィヴァルディ

この会の目的である「とにかくソロの本番作ってレッスン受けて練習すれば上手くなるに決まっている」を体現するような演奏でした。最初のレッスンとは別人のような演奏で、ここまでレベルアップしていると普段のオケや室内楽にもいい影響があるんじゃないでしょうか、いや、だいぶ基礎に立ち返ったレッスンをやったのでそれがなきゃ困るのですが・・・

バロック特有の和声の動きや通奏低音との関わり方なんかをじゅうぶんに楽しめている演奏でした。聴き手を楽しませるのはまず演奏する側が楽しむこと、その10%でも聴き手に伝わればそれはもう大名演だと僕は思うんですよね。よく楽しめていたし、きちんと伝わってきました。

とくに技術的音楽的に大きな課題があるわけではなさそうです。よく練習できていました。この曲に使う技術はわりと限定的なものなので、これからも色んな曲(ソロ曲じゃなくてエチュードでも!)に挑戦してレッスンに持ってきてくれればまだまだスルスルと上手になっていくでしょう。今後も楽しみにしています。

 

12.イナのための歌/スパーク

少ない準備期間でよく頑張りました。安定感が出てきたのはもちろん言うまでもなく、初心者の頃からフレーズのことをうるさくいってきた甲斐があり、非常に美しい旋律を演奏できていました。休みを数えたり曲を覚えたり、という力もかなり身に付いてきたと思います。

技術的な課題としてはアルト音域(上のGあたり)の伸びがもっと欲しいかな。中音域の多い曲だったからリードには頼れないでしょうから、技術で出すしかなかったと思うけど、明らかに上の音域でトラブルが多かったのが勿体なかった。きちんと指がいくこと、力任せではなくきちんと倍音を取りにいければもうちょっといい演奏になったかな。

伴奏にはよく乗れていましたが、今後はその上、ピアニストが気持ちよく弾けるような演奏を心がけて。具体的にはどんな和音の上に今の旋律があるのかを常に気にしながら演奏したり、自分のフレージングをピアノパートがどう彩っているかをきちんと意識して練習をしていくこと。ピアニストを困らせるようなことはもうなくなったけど、まだまだ先がありますよ!

 

13.幻想小曲集/シューマン

期待に違わぬ名演でした。レッスンでこだわった身体のクセに関してはどうだったか、残念ながらステージと客席だと分かりませんが・・・

1曲目、ちょっとテンポ感が停滞してしまったのは残念でした。このテンポ感できちんと歌えているので立派なのですが・・・ここまで停滞するとアゴーギグはつけられず、結果強弱や音色だけで表現することになるので少々大変でしたね。

2曲目はコントラストがついていて大変良かったと思います。全体通して言えますが特にこの曲に関して、ビブラートの使い方がとってもうまくなりましたね!とりあえずかけているのではなく、きちんと音楽の変化にビブラートを乗せることができています。

3曲目も勢いがあってよかった。アウフタクトで音楽が始まるとき、もっとうまく運べた気もします、要研究ですね。

アルト音域の伸びがちょっと弱く、ピアノにかき消される箇所が少なくなかったです。力任せではなく、響きを意識した楽器の鳴らし方を研究すればもう一化けするでしょう。

 

14.ファゴット大協奏曲より/フンメル

大曲を堂々と演奏できていました。最後に課題となった生き生きとした感じもよく出せていました。技術の傷はどうしても起きるのがこの曲ですね・・・単純なテクニックの連続程難しいものはないですね。

それから前々から相談されていたところでもありますが、やっぱり拍に対してほんの少しだけ後ろ向きに取るクセがありますね。それでいい場所もありますが、それでは困る場所もあります。きっちり拍通り、と思いすぎているので、自分で時間を進めていく感覚があるといいかもしれません。自分に悪いクセがあって、それに気付けるのであればもう逆に意識していくしかありません。とにかく音楽を前向きにとらえるクセをつけること。転んでいる、と言われるくらいで演奏してようやく人並みなのかもしれません。程度問題ですが・・・

技術的にははっきりいって言うところがほとんどありません。気になるとすればアルト音域の響きが弱いこと。力任せではなく響きを意識した音色を意識しましょう。他の人にもこれ言っているのでもしかしたら使用楽器の傾向かもしれませんね。ボーカルを変えても変わるかもしれません。

 

15.ファゴット協奏曲より/シュターミッツ

復帰戦、お疲れ様でした。ブランクを感じない堂々とした演奏でした。この曲でとにかく苦戦する様式に関して、ほとんど言うことのない演奏でした。音程も響きもよく、きちんとコントラストもついていて飽きのこない演奏でした。この曲で飽きがこないのはすごい!

ちょっとしたアーティキュレーションの取り方で印象が変わるので難しいので、Fdurの速い楽章らしいハツラツとした雰囲気がもっとあればよかった。間延びした印象が多く、もっとマルカートな部分が多くて良かったですね。アーティキュレーションというのは楽譜通りやっておしまい、ではなく、どう表情をつけるかなので、もう一歩こだわりが欲しかった。

様式キッチリできていましたが、やっぱりフレーズの収まりがあんまり感じられなかったですね、それも間延びして聴こえる要因かもしれません。

奏法なんかに関しては殆ど言うことはないので、今の伸び伸びした音でもっといい音楽ができるようこれからも頑張りましょう。

 

16.ファゴットソナタ/グリンカ

うーんもうひと伸び!という印象です。よく表現できていますが、いってほしいところでちょっとだけ物足りなかったり、引いてほしいところで好ましくないビブラートがあったり・・・。良くも悪くも変化に富んだ演奏だったのですが、表現として非常に惜しいところがたくさんありました。基本的な傾向が間違っていないので、もう少し細部にこだわった演奏を。1音1音、一小節一小節、1フレーズ1フレーズでディレクションがはっきりしている演奏を意識し、そのための鳴らしたり引いたりするテクニックを身につけること。技術のための音楽、音楽のための技術。難しいですね。

また非常にいい音色なんですが、変化がありませんでした。もっと汚い音があってもいいし、もっと薄い音が聞きたいところもあった。音色というのは色々なことで印象付けられますが、発音が強いところから変われないのでそれが一番の要因に思われます。優しいアタックをもっと自在に使えるようになりましょう。音楽のための技術!

技術的には音程が非常に良くなったと思います。「音程が良い」というのは非常にポジティブなことですが、もしかしたら「いつもいい音程で」という意識が先行し過ぎているのかも・・・?それも難しいところですね、良いものは良いのですが・・・

まだまだ歌う曲のための技術が欲しいところですね!

 

17.2つの小品/フランセ

名曲の名演でございました。とにかく繊細な音楽が上手なのでハマり役、という感じでした。楽譜の強弱があってないようなものなので終始ふわふわした音楽が続く前半も、もっと濃い音薄い音の操作があってもよかったかな。運指であったり音程感であったりで操作するのでしょうが、薄い音=小さい音、という風に演奏してしまうと今以上上手にはなれません。いい音はじゅうぶん出ていますから、「いい音」から脱却してもいいので色んな音を出す工夫を普段からしてみるといいかもしれませんね。

後半もとってもよかった。やりたいことがハッキリしていて1音1音がしっかり粒で聴こえてきました。しかし後半もやっぱりもっと音色で音楽の操作ができるとよかった。強い音弱い音の変化は大変見事なのですがそれ以外の変化があまりないのが勿体なかった。だから細かいミスがとっても気になってしまう・・・もうちょっとハイトーンが楽に吹けるリードの方がよかったかな。中低音に寄っていた気がします。オケ吹くようなリードで吹ける曲じゃないよ?

ともかく稀に見る名演でした。これ聞いてこの曲やりたくなった子たくさんいるんじゃないかな。発表会においてそれって一番嬉しいことですよね。

 

18.ファゴットソナタ/ヒンデミット

だいぶ久しぶりの参加でしたね。「ソナタ」なのでピアノとのアンサンブル!と口を酸っぱくして言っていますが、けっきょく合わせてるのを聴くのって本番だけなので人によっていろいろなのですが、君はピアノと一緒に吹く能力が非常に高い。かけあいがちゃんとやり取りになっているし、音程も楽器の音程ではなくピアノの音から取れているのでよく溶けます。たぶん無意識なんでしょうが、そのためピアノと吹くといつもとは違った吹きかたになってしまうこともあるでしょう。共演者に合わせて吹くことと自分の吹きたい音を吹くこと、いつだってバランスが難しいですね。もっと自分の吹きたい音を吹いてもぜんぜんピアニストに迷惑かけないと思いますよ。

昔からの課題だった表情や音色の変化もたくさんあって、聞き映えの難しいヒンデミットソナタがきちんといい曲に聴こえていました。まだまだ表現の入り口に立ったところだと思いますが、大きな進歩だと思います。ピアノだけどハッキリ(2楽章後半冒頭部とか)、フォルテだけど柔らかく(2楽章後半最後の方とか)、みたいなことができるようになるともっともっと楽器を吹くのが面白くなると思いますよ!

 

19.ファゴットソナタ/ファッシュ

大人になったな、という印象です。逸脱しない、ピアニストを困らせない、その上できっちりと自分のわがままで演奏する、ということは実はすごく難しいのですがその点を非常に高い水準でできるようになりましたね。今回のように人とアンサンブルやオケをやればもっともっと人気者ファゴット吹きになるでしょう。

また低音から高音までの鳴りムラがいい意味でなかったですね。高音が力任せでなく美しく鳴っていました。体の使い方がうまくなったのかな。

楽章ごとの表情変化がとにかくうまかった。第一印象からきっちり変わって聴こえるので音量というよりは音色や表情で変化があるので飽きない演奏になっていました。ファッシュは名曲ですがちょびっと飽きるのがね・・・でも今回はそんなことなかったと思います。

テクニカルは言うまでもなく上手でしたし指だけじゃなくきちんと鳴っていましたが、もっとそこに表情があれば素敵だったかな。ちょっとだけ作業に聴こえるところがあった。それは逸脱せずきちんとピアノに合っているからそう聴こえる部分もあるのでしょうが・・・

 

20.3つのロマンス/シューマン

オオトリ。見た目の100倍難しいこの曲でしたが、説得力のある良い演奏でした。音量だけではない変化に富んだ演奏は若い子たちにいい刺激になったと思います。あと音程よくなりましたね。高音域だらけのこの曲で音程がきちんと取れるならもうオケで個人的な音程に困ることなんてないかもしれません。

またピアニストのアンサンブルが完璧でした。元々合わせをたくさんやれない環境なのでピアニスト頼りなところもあるのですが、だからこそ個々の準備が光るところで。ただ漫然と聴くだけではなく、ピアノとのやり取りを感じる演奏ができていました、これは本当に素晴らしい事だと思います。

2楽章は省エネの意識もあったんでしょうがちょっとサラサラいきすぎかもしれませんね。アゴーギグは前に運ぶところもあれば時間を使うところもないと偏って聴こえてしまいます。難しいフレージングはよく理解して演奏できていたと思います。

この曲をこのクオリティで演奏できたこと、ぜひ誇りに思って頂きたいとですね。今後も期待しております。

 

 

おしまい!

室内楽イヤーになりそうな1年です。告知と各演奏会への想いなど。

こんばんは、ファゴット奏者のとのむぅです。

発表会の講評を年3回アップするだけのブログになってしまっていますが、今回は告知記事です。何気にコンスタントに閲覧されているみたいなので、まとめて掲載してみようと思います。

それぞれのコンサートへの想いなんかも少しずつ。

 

情報解禁され次第、少しずつ更新していこうかな、と思っています。

 

アンサンブルレトロ

オーボエファゴット、ピアノによるクラシックコンサート~

2022年4月2日(土)13:30開場14:00開演

名曲喫茶カデンツァ(本郷三丁目駅徒歩5分)

オーボエ:炭崎友絵 ファゴット:殿村和也 ピアノ:森りか

入場料 一般:2500円 学生2000円

プログラム

 シシリエンヌ/フォーレ

 三重奏曲/フランセ

 コンチェルティーノ/ミルデ

 Honey,Lemon and Clove/渡辺将也(初演) ほか

f:id:torakitsune:20220331163848j:plain

 

2年ほど前まで席のあったテアトロ・ジーリオ・ショウワオーケストラで苦楽を共にしたオーボエの炭崎友絵さんと、15年来の付き合いであるピアニスト森りかさんとの三重奏です。最初の音出しで、初めての3人のはずなのになんだか懐かしいような音がする、という話から「アンサンブルレトロ」と名前を付けました。とにかく歌心が素晴らしい炭崎さんのオーボエ、アンサンブルの達人である森りかさんのピアノと一緒に演奏する時間は、リハーサルと言えども幸せな気持ちでいっぱいになります。昨年くらいから炭崎さんと森りかさんが意気投合していたのもあり、組むべきして組んだトリオだな、と思うんですよね。

プログラムはこの編成の代表的作品であるフランセの三重奏をメインに、ラリエとミルデの三重奏曲(オリジナル作品!)、僕の飲み友達であり作編曲家である渡辺将也による初演曲など、見どころ盛沢山のコンサートになっております。

オーボエ奏者炭崎友絵さんのホームページ↓

https://www.sumizakitomoeoboe.com/

お問い合わせ・ご予約はチラシ掲載のメールアドレス(ongakubiyori.39@gmail.com)か下記フォームまで。

お問い合わせフォーム

 

 

アンサンブルレトロ コンサート

2022年5月18日(水)18:30開場19:00開演

みどりアートパーク ホール(JR横浜線東急田園都市線こどもの国線 長津田駅北口から徒歩4分)

オーボエ:炭崎友絵 ファゴット:殿村和也 ピアノ:森りか

入場料 一般:2000円 学生:1500円

プログラム

 フルートソナタト短調BWV.1020/J.S.バッハ

 コンチェルティーノ/ミルデ

 4つのスケッチ/ホープ

 シシリエンヌ/フォーレ

 オーボエ、バソンとピアノのための三重奏曲/プーランク

 オーボエ、バソンとピアノのための三重奏曲/フランセ

f:id:torakitsune:20220331163855j:plain

 

アンサンブルレトロの2公演目です。こちらは横浜市緑区民文化センターであるみどりアートパークのホールにて。

4月にも演奏するミルデ、フランセ、フォーレに加えて、この編成と言えば!とも言えるプーランク、演奏機会は少ないですが至高のレパートリーであるホープ横浜市出身・在住の炭崎さんフィーチャーということでバッハのソナタをお届けします。半分同じ、半分異なるプログラムを2か月連続でお届けします。

4月のコンサートで「このメンバーのプーランクが聴きたい・・・!」と思った方はぜひご来場くださいませ。

お問い合わせ・チケットお申込みはチラシ掲載のメールアドレス(ongakubiyori.39@gmail.com)か下記フォームへどうぞ。

お問い合わせフォーム

 

フルート、ファゴット、ピアノ トリオコンサート

いわき公演

2022年6月25日(土)13:30開場14:00開演@いわき芸術文化交流館アリオス 音楽小ホール

入場料 一般:3000円 学生:2000円(当日500円増し)

東京公演

2022年7月2日(土)13:30開場14:00開演@アーティストサロン"Dolce"東京

入場料 一般:3000円 学生:2000円(当日500円増し)

出演

フルート:遠藤優衣 ファゴット:殿村和也 ピアノ:菊池真里亜

プログラム

 ロマンチックな小品/ゴーベール

 2つの間奏曲/イベール

 オペラ「カルメン」より/ビゼー

 ピアノ三重奏曲変ロ長調 作品28/シューベルト

 ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 作品49/メンデルスゾーン

f:id:torakitsune:20220331165650p:plain

f:id:torakitsune:20220331165654p:plain

 

古巣のテアトロ・ジーリオ・ショウワで一緒に演奏していたフルートの遠藤優衣さんと、モデルとしても活動中のピアニスト菊池真里亜さんとの三重奏コンサートです。3人で打ち合わせをしたり音出しをしている時間は終始ゆったりとした時間が流れます。特に菊池さんのほんわかムードは元来せっかちである僕の心までもほんわかさせてくれます。笑 しかし遠藤さんも菊池さんも音を出し始めれば大変すばらしい音楽家たちで、何曲であるはずのメンデルスゾーンも曲決めの音出しからいきなり積極的な音楽を奏でる時間となりました。二面性のある2人とのリハーサル、本番がとっても楽しみです。

東京公演に加えて、遠藤さんの出身地であるいわきでの公演も行います。今回のプログラムはオリジナルがファゴットの作品が1曲もなく、僕はヴァイオリンパート、2ndフルートパート、チェロパートなどいろいろな楽器の代わりをつとめます。ファゴット吹きとしては珍しい事ではないのですがまさか全曲そうなるとは・・・!しかし名曲を詰め込みましたので、今回のプログラムにはかなり自信があります。いわき公演、東京公演ともにご来場お待ちしております。

お問い合わせ、ご予約はチラシ掲載のメールアドレス(ensemble.lord@gmail.com)もしくは下記お問い合わせフォームまでお願い致します。

お問い合わせフォーム

 

いま情報が出ているのは以上です。情報出次第、更新していきますので何卒よろしくお願い致します。