ファゴットの吹きかた

ファゴットの吹きかたとはなんぞや、と日々葛藤するブログです。

音量を大きくしたい!「息を入れなさい」は間違い?

こんにちは。月末に自分の生徒たちの発表会をひかえていて、準備にレッスンにバタバタなとのむぅです。

最近、趣味が欲しいなと思いやりたい事を探した結果、小6以来やっていない野球をやりたいなと思い、近隣の草野球チームに問い合わせを入れたところ返信がなく落ち込んでいます。やりたいんです、野球。

 

さてファゴット吹きの皆さん、大きな音量を求められたとき「息を入れなさい」と言われたことはありませんか?言われた通り入れてみて、なんだかそれらしい成果を得られて「そうそう!」なんて言われて、なるほどフォルテはこう吹くのか、と納得してきたかもしれません。でも・・・

 

管楽器なので、たしかにたくさんの息を入れれば大きな音は出ます。僕もレッスンで「ここはもっと息を入れて」なんて指示をしたりしますが、ほとんどの子が息を入れると口も閉まり音程は上がりリードの振動は死に、フォルテとは縁遠い詰まったような音になります。

例えば誕生日でケーキにろうそくを立てて一気に吹き消すとき、たくさん息を吹きかけますよね。その時、口先はどうなりますか?口をすぼめて、細い出口から息を出すと思います。何も考えず息を入れようとするとそれと同じ事がよく起きます。それではリードの振動が死んでしまって豊かな音は得られないのです。

 

ではどうすればいいのか。

というのを、本当にここで文章で説明できたらレッスンなんて受けなくていいと思うんですけれど(笑)

答えとしては「息を入れる」のではなく「リードをもっと振動させる」のです。

そのためにはもちろん息をたくさん入れるのですが、それと同時に唇を少し緩めます。するとリードはたくさん振動し、豊かな音量と響きを得られます。

 

なんて言うのは簡単なんですけどね。

とにかくここで言いたいのは「たくさん息を入れれば大きな音が出るわけではない」ということです。

 

実はこれ自体はちっとも難しいことではなくて、レッスンに来てくれた子がほぼ全員、どんな初心者でも少し教えればプロ顔負けの豊かなフォルテが鳴ります。難しいのはその豊かな音をいつでも出せるかどうか、ということなのですが・・・

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ファゴットは簡単な楽器なんですよ。

こんばんは。

レッスンブログらしい内容をすこし。

 

ファゴットという楽器を吹いていると、

「難しい楽器よく吹けますね」「ファゴット吹けるとか尊敬」

なーんてよく言われたりします。

そう言われても僕自身他の楽器の経験といえば、バンドの真似事してた頃のギターやベース、受験と学生時代の必修でたどたどしく弾いていたピアノくらいなもので、根拠があるわけではないのですが

 

ファゴットは 簡 単 な 楽 器 です。

 

そもそも楽器の難しい・簡単の定義とは、という議論はここでは置いておきましょう。

 

組み立てから教える初級者、少し楽器に小慣れてきた中高生、オケ部でガンガン吹いてる大学生、ベテラン週末音楽家の社会人アマチュア。色んなレベルの人が僕の元にレッスンを受けにきますが、どんなレベルでも基本的に「リードと運指とちょっとした息の使い方」でその場で当人の悩みは解決します。これを簡単な楽器と言わずしてなんというのでしょう・・・?

もちろん、それらの定着や安定は本人次第なところがありますし、「当人の悩み」というのは客観的に聞いているとそうでもなく、むしろ深刻なのは他の要素だったりすることは多いですが・・・。

 

具体的な話をしましょう。

今までのほとんどのレッスン時お悩み相談の解決方法で試みた方法といえば

フリックキィの使い方、ハーフホールの扱い、リードのくわえる位置、楽器を構える角度、小指Fis・親指Asの導入、各種替え指、リードの選び方、ブレスの取り方(の初歩)

こんなものでしょうか。このうち1〜2個でほぼ解決しています。

「指が回りません」「初見ができません」なんて相談は、また別のお話かもしれませんが・・・(それについてはまた別の記事で)

 

上でも言ってますが僕は他の楽器を知りません。なので、他と比べてどう、という話ではありませんが、

「きちんと段取りを踏んで手ほどきを受けたらファゴットは簡単に演奏ができる楽器である」

のはどうやら間違いなさそうです。

 

ま、真意としては、楽器が難しいと言われてることを言い訳にアレもコレも出来ないでいるのは本当にもったいないことなので、ぜひ1人で悩んでないで相談してね、ってことです。楽器というものは、うまくできればうまくできるほど楽しいものですから。

今からでも、昔習ってた先生に連絡してみるのはいかがでしょうか?

 

最後の一文が言いたくてこの記事を書きました。

あ、もちろん僕も力になりますので、ご興味のある方はこちらへ。

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「オーケストラニッポニカ」というオケに参加してきました。

こんにちは。20代後半あたりから低気圧で体調が悪くなるようになったとのむぅです。

楽器やリードが湿度と気温、人間が気圧で影響を受けるなんてどんだけ脆弱なんでしょう・・・?安定感、安定感。

 

今月19日、「オーケストラニッポニカ」というオーケストラに参加してきました。

芥川也寸志メモリアル、と銘打っているアマチュアオーケストラで、邦人作曲家作品の初演・再演プログラムでした。

今回は九州・沖縄の作曲家作品で構成されていました。

 

いわゆる「近・現代邦人作曲家のオケ曲」へ取り組む機会そのものがかなり久しぶりで、譜面を最初に見たときに大変な不安を感じたのですが、リハーサルに参加していくたびに作曲家の意志や地域の特色のようなものが見えてきて、本番まで刺激だらけでした。

リハーサルに作曲家の方が毎回のようにいらしていたのも貴重な機会でした。クラシック音楽の演奏会は大半が(言い過ぎ?)作曲者はこの世にいないことが多いため、リハーサルや本番をその曲を作曲した方が聴いている、というのは、緊張感があるもののとてもいいものでした。

鹿児島出身でいらっしゃる久保禎氏作曲の「乱声響学〜南九州歌謡による〜」では、オケ入場前に一部の管楽器(フルート、クラリネットオーボエ)が客席でおもむろに演奏をはじめ、その最中にオケ入場、チューニング、指揮者登壇、という構成になっていたのですが、その「一部の管楽器」にぜひファゴットを入れて欲しかったなぁ、なんて思ったり思わなかったりしていました。笑

 

終演後のレセプションでお話させて頂いた木管の方達が師匠筋の知り合いだらけだったりして、改めてこの業界の狭さを感じつつ、貴重な経験をかみしめることができました。

 

月並みな報告になってしまいましたが、本当に素晴らしいお仕事をさせていただいたので記事にしてみました。

また呼んでいただけるといいなぁ・・・

ファゴットのおばけがうちにきました。

もとい!

コントラファゴットを購入しました。

タケダバスーンのプロフェッショナルモデルです。

 

一昨年、IDRSで試奏させて頂いたときに「え?ほんとに?こんな安くていいの?」と思ったくらいいい楽器で、今回の試奏ではそれ以上の良さを感じました。

それが多いのか少ないのかわかりづらいですが、3本の楽器から選ぶ事ができたのも大変ラッキーなんだと思います。

 

音楽に一切見識のない父親に楽器を買う話をしたとき

「何に使うの?」

と、あまりにも予想外のリアクション。

えーと、主に吹奏楽やオーケストラで使うと思うよ、デカいから大変だけどソフトケースでなんとかするよ

と答えました。ファゴット吹きの父親してると「特殊管」という話にはそりゃ疎いですよね・・・。

 

フェイスブック(https://www.facebook.com/kazuya.tonomura)やツイッター(https://twitter.com/toraki0429)に報告の投稿をしたところ大変な反響がありましたね。

確かに同年代でコレを持ってる人はけっこう少ない気がします。

ソフトケースでの運用とは言え、これを持ってしょっちゅう出歩くのは若いうちに慣れておきたいということと、もうすぐ年齢の十の位が変わるということで何かひとつ、思い切りたいなと思っての購入でした。

 

はたして本番でのデビュー戦はいつになることやら・・・。

学生のころ先輩がたに「お前にコントラ吹かせたらヤバい」と悪い意味で言われるくらい、僕はコントラが苦手でした。当時「そんな言うほど下手かなぁ」と思ってましたが、卒業してから仕事がくるようになって練習しなきゃ、と思って真剣に向き合ってみたらその意味がよくわかりました。楽器に関して僕はものすごい不器用で、レッスンを受けているときに運指の手直しを受けても、その場ではいくら頑張っても直せず、2〜3日かけてようやく定着してくる、という始末ですので、特殊管とはいえ違う楽器をすぐにサッと吹けるわけがなかったんですよね・・・・。

師や先輩がたに「コントラどうしたらうまくなりますか」と聞くと「フォルテでロングトーン!!」と言われそこからはじめて必死に練習し、今では・・・・どうなんでしょうね。笑

とにかくお呼ばれしたときに「えっ楽器持っててこんな下手なの」と思われないようしっかり練習しておこうと思います。

 

そんな急に吹く場所をいただけるとは限りませんが、買ったものはすぐ使わないと気が済まない性格(買った服は絶対翌日には着るタイプ)ですので、「コントラファゴットで吹いてみた」みたいな動画でも作ってみようかなぁ・・・

 

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じゃ、ここはこんな感じで練習しといて

こんばんは。

ブログを三日坊主にならないために、とりあえず2日連続で書いてみようと思います。

 

楽器を教える仕事って結構いろいろあります。生徒さんの楽器をやる背景や個性によって、色々と考えてやっています。

教える側の人間は、音大なり何なり、それなりの環境で音楽を学んできています。毎日楽器を触り、和声学やら音楽史やらソルフェージュやらも学び、合奏や室内楽の授業で実地の仕事の訓練を受けています。でも「音楽の教え方」なんて授業はありませんから、教え方なんてものは手探りになってしまうわけですね。「それなりの環境」でない人たちを教えるのがふつうですから、自分がやってきたことをただやらせればいいわけではないのです。

マチュアさんや(音大以外の)学生さんは何時間も個人練習する時間はないのが普通だと思います。そんな人たちのレッスンで「こここんな感じで練習しておいて」と放り投げるのは、ある種とても無責任だと僕は考えているので、その場で練習させる事も多いです。そもそも、それ前提で教えている生徒(レッスンでしか楽器を吹けない環境等)もいます。その場で練習させるというのは賛否両論かと思いますが、それが必要な生徒さんもいます。

そんな考えを持つ僕が「じゃ、ここはこんな感じで練習しといて」と言い放つ相手も、全体の1〜2割程度存在します。それは何度か教えている過程で「あ、この子は言った分ちゃんとやってこれるから情報量を増やす方がうまくなるな」と判断しているからです。そして、それこそがどれだけ難しく素晴らしい事であるかをよくわかっているから無駄にしたくないのです。

 

3月下旬に門下発表会がありまして、それ対策で今月はたくさん生徒がうちに来ます。

「その場でしっかりとさらわせる」と「やっといて」と放り投げることのバランス、とっても大事だなぁと思います。今回は背伸びした選曲が多い印象で、やれハンガリー風ロンドだやれサンサーンスだ、と・・・でも毎回ほんとうにいい演奏をする子たちなので、今回もとっても楽しみです。

 

発表会への出演者は随時募集しております。ファゴットソロ、アンサンブル(ファゴットを含まなくても結構です)など、ご興味のある方はどうぞご連絡ください

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なんぞや。

ファゴットの吹きかたよりも、ブログの書き方とはなんぞや、という壁にぶつかっています。

 

とにかく始めました。

前々からブログをやれだのホームページ(これについてもそのうち?)を作れだの各方面からつっつかれ、重い腰を上げました。ツイッターにしろブログにしろYouTubeにしろ、とりあえずやってみて少しずつよくなっていけばいいものだと思いますので、ひとまず思ったことを思ったように書きなぐっていくつもりでおります。

 

今のところ、

1.レッスンブログ(生徒がこんな問題を抱えていたのでこんな風に指導したよ、こんな風に変わったよ、という議事録的なものを)

2.演奏活動報告(こんなリハしたよ、こんな場所で演奏したよ、などの事後報告の場所として)

3.自身の奏法・音楽・リードについて(日々の仕事をこなすにあたって、自身がどうなっていけばいいのかを考察していく場として)

4.演奏会等の告知の場として(言うまでもなく宣伝です。我々が一生懸命宣伝するときはお客さんがほしくてこまってるときが多いですよね)

くらいの用途が考えられるかなぁ。とくにレッスンブログに関しては、共通の悩みをかかえてる人に情報を与えてあげられたらなぁ、と思っていますので積極的に書いていきたいなと思います。

 

あとはたった今の思いつきですが、販売用リードの在庫をブログを書くたびに載せていきましょうか。

本日14本ございます。どうぞよしなに。

 

リード販売についてはまた後日記事にしましょうか。

ざっくり言えば1本2000円で販売しております。ぜひご利用くださいませ。

ご注文はこちらまで→ torakitsune.fox@gmail.com

 

そんなわけで、どんなブログになるでしょうかね。

ファゴットの吹きかたとはなんぞや。