ファゴットの吹きかた

ファゴットの吹きかたとはなんぞや、と日々葛藤するブログです。

じゃ、ここはこんな感じで練習しといて

こんばんは。

ブログを三日坊主にならないために、とりあえず2日連続で書いてみようと思います。

 

楽器を教える仕事って結構いろいろあります。生徒さんの楽器をやる背景や個性によって、色々と考えてやっています。

教える側の人間は、音大なり何なり、それなりの環境で音楽を学んできています。毎日楽器を触り、和声学やら音楽史やらソルフェージュやらも学び、合奏や室内楽の授業で実地の仕事の訓練を受けています。でも「音楽の教え方」なんて授業はありませんから、教え方なんてものは手探りになってしまうわけですね。「それなりの環境」でない人たちを教えるのがふつうですから、自分がやってきたことをただやらせればいいわけではないのです。

マチュアさんや(音大以外の)学生さんは何時間も個人練習する時間はないのが普通だと思います。そんな人たちのレッスンで「こここんな感じで練習しておいて」と放り投げるのは、ある種とても無責任だと僕は考えているので、その場で練習させる事も多いです。そもそも、それ前提で教えている生徒(レッスンでしか楽器を吹けない環境等)もいます。その場で練習させるというのは賛否両論かと思いますが、それが必要な生徒さんもいます。

そんな考えを持つ僕が「じゃ、ここはこんな感じで練習しといて」と言い放つ相手も、全体の1〜2割程度存在します。それは何度か教えている過程で「あ、この子は言った分ちゃんとやってこれるから情報量を増やす方がうまくなるな」と判断しているからです。そして、それこそがどれだけ難しく素晴らしい事であるかをよくわかっているから無駄にしたくないのです。

 

3月下旬に門下発表会がありまして、それ対策で今月はたくさん生徒がうちに来ます。

「その場でしっかりとさらわせる」と「やっといて」と放り投げることのバランス、とっても大事だなぁと思います。今回は背伸びした選曲が多い印象で、やれハンガリー風ロンドだやれサンサーンスだ、と・・・でも毎回ほんとうにいい演奏をする子たちなので、今回もとっても楽しみです。

 

発表会への出演者は随時募集しております。ファゴットソロ、アンサンブル(ファゴットを含まなくても結構です)など、ご興味のある方はどうぞご連絡ください

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