ファゴットの吹きかた

ファゴットの吹きかたとはなんぞや、と日々葛藤するブログです。

レッスンって何するの?一緒に考えてみましょう。

こんばんは。先日の発表会の講評記事が反響大きく、更新が楽しくなってきました。

新年度からそれなりに忙しくさせてもらえそうなので、とりあえずリードを作り溜めしながら、技術的な貯金を増やす毎日です。

 

さて、今日の話題です。

僕の元にレッスンを受けに来る子のほとんどが、我流で練習してきて行き詰った子達です。

例えばピアノやヴァイオリンを弾ける人たちは、ほとんどの人がレッスンを受ながら練習をします。声楽の人もそうかもしれませんね。なのに管楽器はなぜだか我流でどうにかしようとする人が後を絶ちません。一体なぜなんでしょうね。

 

例えば中学生や高校生なら、部活の「パート練」(ファゴットの場合はほぼ個人練だったりしますが)や朝練で練習し合奏で一生懸命吹いてるのに、先生に怒られてばかり。

大学生なら、週2〜3回サークルで合奏や分奏をしつつ、授業の空き時間に練習してみてもイマイチ上達しない。

社会人アマチュアなら、土日のオケ練習の前にちょろっと練習するくらいしか時間がなく、上達どころか現状維持で手一杯。

 

そりゃ、そうですよ。我流ですもの。楽器というのはそんなに簡単に上達するものではありません。

いやいや初心者の頃に比べれば今の方が、と思うかもしれませんが、上達というより「楽器に慣れた」だけの状態が多いです。

いやいや先輩の○○さんや後輩の××ちゃんはレッスンなんて受けてないけどとっても上手ですよ、ですか?そんな神がかり的な天才の事は知りません。笑

 

僕の生徒さんには、大きく分けて3種類います。

 

1.それなりに個人練習する時間を取れるので、エチュード・曲などを練習して定期的にレッスンを受けている(月1〜2回くらい)

2.個人練習をする時間は基本的に取れないので、今やっているオケや吹奏楽の譜面や発表会前にソロ曲をワンポイントでレッスンを受けている(月2〜不定期)

3.個人練習も合奏もしていないが習い事としてレッスンを受けている(月2)

 

ファゴットで3.のパターンは少しレアかもしれませんね。

1.は、一般的なレッスンの受け方だと思います。当然、効率的に上達していきますし、やはりそれが一番オススメです。エチュードというのは確実に一つずつ技術を身につけられるようにできています。ただ練習するだけではなく、レッスンを受ける事でその技術を確かなものにします。それでも基本的には、「1日1時間前後練習すればいい」くらいのメニューで、かなりのレベルまで達する事ができると思います。

さて、2.ですが、実はこのパターンが僕の生徒には一番多いです。月1回くらい日を決めて、「さぁ今日はなにやろうか?」「何もさらえてないんです・・・」「次のオケはなにやるの?」「この曲です」「じゃぁちょっと一緒に練習してみようか」なんて具合ですね。もちろん練習してきたものがあれば、それを見ます。

 

きっと今、レッスンを受けていない人のほとんどが「仕事や学校、オケの練習で手一杯でレッスン用の練習なんてする時間は取れない」という状況なんだと思います。僕は、それでいいと思っています。もし僕がサラリーマンだったら、9-17で働いてその後練習なんて絶対しませんし(笑)そんな生活で土日のどちらかにオケの練習があったらその前にちょろっと音出しするので精一杯ですもの。

そんな週末音楽家の方が、空いた土日・仕事が早く終わった平日の夜・オケ練習の前後にレッスンに来てくれたら、少ない練習時間の活かし方やオケでうまいこと吹く手段を一緒に模索していけたらなぁ、と思います。

そんな大学生の子が、3限で授業が終わりの日や、バイトのない土日の空き時間にレッスンに来てくれたら、オケの合奏で悩んでる事などを一緒に改善してけたらいいなぁ、と思います。

 

「気楽に来てほしい」という思いから、僕はレッスン時にリード販売もしています。レッスン時に限り、1本1000円という破格でお渡ししています。

リードを買いに行くくらいの気持ちとお財布の中身でレッスンにきてくれればいい、と思っています。

 

もちろん、「どんどん上手くなりたい!たくさん技術を教えてほしい!」という方も、大歓迎です。めいっぱい可愛がりますよ。笑

 

そんな思いから、僕はいろんな人に楽器を教えています。

過去の話をすると、僕は高1で楽器を始めてから高3の秋頃までレッスンを受けた事はありませんでした。高3の秋ごろレッスンを受けるようになって、「今までの練習はなんだったんだろう」と思うくらい上達しました。それでも、教わった指をその場で直したりは全くできません。(今も怪しいです笑)それだけ不器用に楽器をやってきた僕なので、「頑張ってるのにできない人の気持ち」は誰よりも分かります。

 

ファゴットは簡単な楽器(過去記事ぜひご覧ください)ですから、習えば誰でも上手くなります。自分の生徒がどこまで上手くなるか、最近ちょっと怖いくらいですもの。ぜひ身近なプロの人に、レッスンをお願いしてみましょう!(これが言いたかった)

ツテがなければ、ぜひご相談くださいね。

 

問い合わせフォーム